天赦日、寅の日…財布を新しく下ろすのに最適な日などと、革小物を扱う担当だった10年ほど前は、お客様に何とか財布を買ってもらおうと必死でした。
その数年前から、小さい財布がブームの兆しだったかと記憶してます(あくまで私の体感)。
商戦の面でも財布が売れる時期というのは割と決まっていたのですが、特に関西では春財布と言って新年になってから財布を買うのが縁起が良いとされています(春と張るをかけて。お金で財布がぱんぱんに張る、ということですね)。
私も新年度になることだし、元号も変わるから(これは後付けだったけど)財布を新調しようかな…とちょいちょいネットでチェックを入れておりました。
ラルコバレーノのスマートな財布
ライフスタイル上、長財布所有のメリットがないのでこの度は除外。
小さめの財布でどういうのがいいのかをブログを中心に読んでおりました。
その時、かなりの頻度で見かけて気になったのがこちらのスマートミニウォレット↓
イタリアのブランド「ラルコバレーノ」のものです。
※商品画像は公式HPからお借りしています
デザインは日本人と聞いたのですが、端正なデザイン・上質な山羊革・イタリアのファクトリープロダクツと三拍子揃っています。
初めてこのブランドを知ったのはメンズの財布売場でしたが、公式HPを見ると女性向けのラインや色も出ています。
他にスマートカードウォレットというものもありました。
色は2つともベージュ×ピンク(好きな配色)ですが、ベーシックな色もあって実物をみたくなりました。
ということで、先日の業務で大阪立ち寄りがあったついでにデパート(阪急百貨店)でチェック。
発色もいいし、手触りもいいですが…キレイすぎてお金の出し入れに気を遣いそうです。
そして小銭を入れるスペースがどうしても小さい(というかマチがない)ので、ささっと出し入れするのはやや厳しいかも。
この財布のネーミングには「スマート」という言葉が入っていて、収納自体はシンプルでキャッシュレスライフには確かにぴったりなのです。
でも、使う際のスマートさは…私にとってはそうではないという結論。
もちろん、財布はとても質がいいと思いますし、厚みがないのに機能的なデザインで、昔の私ならそれだけで買っていたと思います。
なのに、今回は「ちょっと違うよね」という内からの声が聞こえました。
今愛用中の財布は、小銭入れのパーツはガバッと開くタイプでレジで急ぐ時は重宝します。
意識的にクレジットやスマート決済を使っているものの、小さい金額の買物では小銭の登場率は高いのです。
ハイブランドのものもチェック
せっかくだったので、百貨店内のルイ・ヴィトンでミニ財布をチェックしました。
素材自体がとても丈夫なのはわかっているし、トキメキなんかも期待していたのです。
でも…実際に触って見た時、不思議にその気持ちが湧きませんでした。
こちらも大変素敵なのですよ、色もバリエーションも豊富でしたし。
でも強烈に欲しいと思わなくなっているのでした。
訪れる前は「他のブランドもチェックしよう」と思っていたのに、急に探す気が失せました。
どうも今は財布を買うタイミングではないようです。
それに気づくと、何で家であれほど財布をチェックしていたのかと笑えてきました。
現物を確認しておいて良かったです。
財布に求める、自分にとっての優先順位
今使っている財布は、シンプルですがややもっさりとしているのですが、柔らかい牛革でコインスペースが大きめで財布からお金を出すアクションがとても素早くできます。
この財布と出合ったのが、冒頭のちい財布が出始めた云々の頃。
他の色も含めて何個か買い替えてきました。
なんとなく、この財布シリーズとは長い付き合いになるのだろうと今回のことでも感じました。
そして、ブランド好きな自分がちょっと変わってきたのかな…と思いました。
いえ、いわゆるブランドものは好きですよ、トキメキ度が高いし、安心感もあるし。
でも、使用シーンやニーズでそれが全てではないということを、財布探しで悟ったということです。
でも、楽しみの一つにお財布チェックは今後もします。
今後のライフスタイルの変化で選ぶ基準は変わる可能性はありますしね。
同じようなことを何度もブログで語っておりますが^_^;