何年か前、「フランス人は10着しか服を持たない」が流行りましたよね。
私も本を買い、10着着回しチャレンジをしたものでした。
かなり感化されてアイテムを整理し、着回し重視で取捨選択。
スッキリした暮らしも実践中だったので、どんどんアイテム数が減っていきました。
同時にクローゼットへのトキメキ度も減ってしまったのでした。
要不要で仕分けると合理的な内容にはなるのです。
でも…ちょっと味気ないのです。
そう、まさにスパイス的なものが何か足りない。
それを私はファッション小物で足し込んでいたのです。
例えば冬の時期ならストール。
服がベーシックな分、チェック柄などで楽しんでいました。
今のワードローブもこれといった変化がないのですが、50歳が見えてきた今、着回しより着たいものを着る方に興味が出て来ました。
デザインで遊ぶとか、そういうものでもないのです。
着心地やシルエットの美しさをもっと重視したくなったのです。
手持ちのアイテム数が少ない方がそれぞれのアイテムの登場回数も増えて合理的なんですが、着ていて気持ちいい・好きだと言えるものを着る方が幸福度が上がるような気がしたのです。
何通りにも着られる・コーディネートの幅が広い・手持ちの服の数が少ないとは思われないように…ということよりも、同じパターンでも好きなものだけを着ていいではないか?
極論はスティーブ・ジョブズのノームコアなスタイル(黒のタートルにリーバイスのデニム)みたいなスタイル、なのでしょうか。
ま、彼の場合はそのスタイリングが好きというよりももっとシンプルな考えに基づく合理的なスタイリングだったのでしょうが…。
管理をする上で、ワードローブにあるアイテム数は少ない方がいいのはもうわかっていることです。
好みは大きく変わらなくても、顔映りや体型の変化などでもセレクトされるアイテムは変わっていくでしょう。
だからやっぱり好きなものを、好きなうちに着ていたい、と思います。
例えば登場回数は少なめだけど、もっと寒くなったらダッフルコート。
ダッフルコートも何着もジプシーってましたが、やっと辿りついた色・サイズ感。
大きすぎず、タイトすぎず。
これを着るなら多少寒くても外で歩いていたい…そう思えるコートなのです。
寒さを実感する季節限定のお楽しみ、です。
で結果、着たいものが着回すことが出来たら喜び倍増、ですね^ ^