LIVE MY LIFE BE FREE!

心地よい暮らしを目指すアラフィフ。ライフオーガナイザー1級取得。

小説「絶対正義」でイヤミス体験(注:ちょっとネタバレあり)。

読書が苦手な私の読書感想

https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/kazukihiro08030I9A7041_TP_V.jpg

私は基本、読書が苦手です。

もっぱら読むのは漫画、ビジネス系、自己啓発、掃除・片付け・ファッション&ライフスタイルエッセイ(雑誌も)で、小説が特に読まない分野。

なんでしょうね、結論が早く知りたいから、起承転結があるものがまどろっこしいのかなと自己分析。

小説の、人間関係のドロドロの描かれ方が怖いのかな…TVドラマだと完全受け身で観られるかもしれませんが、小説は自分の目から字を追っていくことが能動的な感じがして余計しんどいのです。

そんな私ですが、圧倒的に小説を読むことが少ない中でどうしても読みたくなったのが、秋吉理香子さん著「絶対正義」。

 

きっかけは山口紗弥加さん主演のテレビドラマ

何故そのような気持ちになったのかと言うと、たまたまテレビドラマで観た、山口紗弥加さん主演の「絶対正義」でのインパクトある演技に引き込まれたからです。

https://dorama9.com/wp-content/uploads/2019/02/be4f575f951bd30513f3c0bb8fe0b70b.jpg

画像はお借りしました。

tokai-tv.com

山口紗弥加さんと言えば、前クールに読売テレビ(私関西在住ですので^_^;関東で言えば日テレですね)でオンエアされた深夜ドラマ「ブラックスキャンダル」で主演されています。

「ブラックスキャンダル」は、不倫をでっち上げされて表舞台から消えた女優が、数年後復讐のために芸能界に戻って来て(職種:マネージャー)、自分を陥れた関係者を潰していく過程で驚くべき真実が明らかに…的な内容ですが、彼女の醸し出す独特のオーラや演技がクセになるドラマでした。

www.ytv.co.jp

 

この度、山口さんは東海テレビ(関西では関テレ、関東ではフジ)制作のドラマに主演で、またもや怪演されています。

その他の出演者も田中みな実さん、片瀬那奈さん、ミムラさん(今は美村里江さん)等、これまたクセが割とある方々。

観始めると最後まで席を立てない、深夜にじわーっと嫌になっちゃう(寝られないじゃない)ドラマです。

でも、ものすごくこの先のストーリーが気になってネットで検索したら、原作があることがわかりました。

私はネタバレが平気なタイプなので、さっそくDLして試し読み→続きが気になってしまいそのまま購入。

私はiBookでDLしましたがAmazonでも電子版あり。

www.amazon.co.jp

元々は幻冬舎さんから発刊されていたのですね。

www.gentosha.co.jp

絶対正義
単行本
秋吉理香子 / 著 
4人の女たちに届いた『思い出の会』への招待状。 差出人は、5年前に殺したはずのあの女――。 正義のモンスター。 あんな女、本当は大嫌いだった。 範子はいつでも礼儀正しく、一つの間違いも犯さず、また決して罪を許さない。 なにより正義を愛していた。和樹は、痴漢から助けてもらった。由美子は、 働かない夫を説得してもらった。理穂は、無実の罪を証明してもらった。 麗香は、ピンチを救われチャンスを手にした。彼女たちは大いに感謝し、そして、 のちに範子を殺した。 しかし、死んだはずの範子から招待されたパーティで、四人が見たものとは――? 正義があれば、全て許されるのか――? 『暗黒女子』『聖母』の著者、最新にして最恐ミステリー。 衝撃のラストがあなたを待つ!

幻冬舎HPより引用

あ、引用することで若干ネタバレしていました^_^;

 

主人公の範子(正確に言えば主人公ではないのですが、登場する人物の要ですので、私のブログではそれで呼びます。)は、学生の頃から超真面目で超優等生で、「正義」の名の下にそんなアホな!と思うことをやってのけるモンスターのような生き方をしているのですが、その彼女と運悪く仲良くなってしまった友人がエラい目にあってしまうという内容(すみません、乱暴なまとめ方)です。

エピソードが救いようがない部分も多々あって、ブラックユーモアな印象を私は持ったのですが、主人公は「正義」を盾に同級生・教師たち大人・同級生の友人だけでなく、自分の子供でさえも容赦なく自分の「正義」の鉄拳を振るってしまう毒親ぶり。

そしてその「正義」の連鎖は…ああ、結末はさらに恐ろしい!

主人公が単に正義を信条としている訳でもない(おそらくサイコパス?)というのも怖いのです。

 

世の中、勧善懲悪ものは気持ちいい印象があります。

悪いものが必ず裁かれたり、ギャフンと言わす、といったドラマや小説はストレス発散ができます。

でも、この小説は救われないし、後味がとても悪いです。

私、初めて「イヤミス(読後・鑑賞後に後味が悪い印象を与える嫌なミステリー小説の略語)」という小説の分野があることを知りました。

ま、読んでるうちはどことなく「他人の不幸は蜜の味」的なものもあるんですが、現実にこんな人がいて、もし自分の近いところにいたら…「今すぐ逃げてー!」です。

 

フィクションだけど、現代の闇を垣間見れる作品

とここまで書いて、自分はさっぱり書評に向いてないことがわかりました(笑)。

理想は前向きになれる啓発本などを紹介する方が自分も気持ち良いように思いますが、こういった毒もたまにはありかな、と。

この本から学ぶものは…清濁併せ吞むのが世の常、という風に思って時には自分を甘やかしたり許容したりしてきましたが、これからの時代はそういった価値観は普通ではないのかもしれないということ。

「事実は小説よりも奇なり」という言葉もありますからね。

自分の中の正義、人が思う正義、それぞれの正義って?どの正義がそれこそ正義なのかわからなくなりそうです。

ちょっと気をつけよう、と思ったのでした。