LIVE MY LIFE BE FREE!

自分にとっての心地よい暮らしのあれやこれやを綴ります。

もし一生ものバッグを買うならば…エルメス「ケリー」・「バーキン」の場合。

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まだまだ手放せないバッグのこと

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私の散財歴の中でも、バッグに費やしたコストは…ああ、書くのもおぞましい^_^;

でも、今となってはいい勉強になりました。

エコバッグを除くバッグの所有数は現在11個(まだ多いですね)。

その中でも思い入れの強いバッグがエルメスのものです。

 

マイ・ファースト・エルメスバッグとなったケリーバッグ

40代に入った頃、「仕事も結構頑張ったから、ここらで思い切った買物をしたい」と思うようになり、今まで考えたこともなかったブランド「エルメス」のショップをちょこちょこ覗くようになったのです。バブル世代の端くれなもので、そこはなんとなくエルメスだったのですが…

エルメスショップでケリーバッグを初めて見た時に持たせてもらった際は、「なんて重いバッグ!」と驚き、そしてこのバッグに自分が「なんだかまだ負けてる」と思い、店を出たのでした。

 

その後、バッグに気後れしないような気がするタイミングでケリーを購入しました(あとで支払いが大変でした…)。

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【所有】素材:トリヨンクレマンス(牛革)・黒・28cm・内縫い ※水筒とポーチと財布を入れてみました。

 

なお、ケリーは外縫い・内縫いの縫製スタイルがあって、前者はかっちり目(これぞケリー、なんですが)で後者はわりとカジュアル目。

ここ数年は休日のアウトドアではない用事の時に登場することが多いです。

斜めがけできるストラップがあるので、カジュアルな服装でも割とコーディネートしやすいのです。

もちろん、やや気遣いのいるシーンで本領発揮します。

使い込んだので、革の特性も加わり今ではクッタリケリーという佇まい(型崩れしているとも言いますね)。

 

ただ、ガチガチのフォーマルな場で持つことについては…内縫いタイプはあまり向いていないと個人的には思います。

最近は、よりかっちりとした印象を抱かせる外縫いタイプのケリーをメディアで見かけることが増えたような気もします。

www.hermes.com

 

 

バーキンの出合いも突然に

ケリーを買ってからちょっとイイ気になってしまった(バカですね)私は、エルメスの直営店にこれまたちょいちょい出かけては「バーキンはありますか?」と問い合わせておりました。

このバーキンも、ケリーと同じでなかなか店頭に出ることのない幻バッグで、エルメス顧客でもない私は縁がないと思いつつもアタックしていました。

ところが、仕事の休憩時間にふと訪れた時に店員さんに尋ねると「今入って来たようです」という回答が。

そしてその後実物を見て即決しましたが、あいにくその日は持ち合わせがなかったのです(って当たり前)。

しかし、販売員さんが翌日まで取り置きしてくれることになり、無事(?)購入しました。もちろん、その後の支払いも大変でした(笑)

バーキンはケリーと違って容量が大きく、荷物が多かった当時の私は大満足でヘビロテしていました。

バーキン30(30cm)は、ギリギリA4サイズが入りますが、カバンのシルエットはやや崩れますので、ビジネスメインで使うなら35cmのものを使う方がいいのかもしれません。

懲りない私は25cmサイズも買いましたが、これは持ち手が短いです。

荷物は28cmのケリーよりも入ります(トートタイプなので)から、かわいい感じで持ちたい・少しでも軽い方がいいという方には候補に入れられても良いと思います。

←でも今買うか?と言われたら買わない(買えない)です…^_^;

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【所有】素材:トリヨンクレマンス(牛革)・黒・30cm / 素材:トゴ(牛革)・トープ(グレージュ)・25cm

 

今は荷物を入れて歩き回る機会が激減しましたが、アルバイト先の用件でやや改まった場に出向く時は黒の30cmの方を持って挑みます(って言うほどの業務ではないのですが)。

 

なお、元々バーキンの成り立ちはジェーン・バーキンさんのかごバッグに入れていた大量のモノを全入れするためだったので、フォーマル(冠婚葬祭)の場でマナーとしてはコーディネートを控えた方がよさそうです。 

www.hermes.com 

ケリーやバーキンは粘れば直営店でも見つかる

2つのバッグを手に入れたものの、エルメス顧客(お店で名前を覚えてもらっているとか、担当者が連絡して来るレベルがそうだと思う)ではない私でしたが、エルメスショップに行くとついでに「バーキンはありますか?」と聞くと、10回に1回ぐらいは「ございます」の回答を得て、見せてもらえました。

大抵は牛革のものでしたが、初めてクロコダイルのバーキンを見た時は…びっくりしました(お値段にも)。

でもこれもインバウンド前の出来事で、その後外国人観光客が増えたことでますます見せてもらえる・手に入る機会が減っていると思います。

ただ、「顧客にしかバーキンは紹介されない」というのは私にとっては都市伝説かと思いますので、まずは販売員さんに聞いてみるのはおすすめです。

また、他のシリーズのバッグについても、店頭には出ていないだけで販売員さんに尋ねるとストックから出して来てくれることもありました。

声をかけないと見せてもらえない?というのもどうやねん、と思う気持ちもありますが、スタッフの方々はおおむね親切ですので、コミュニケーションを取ることが買い物の満足にも繋がるという考え方なのかな…と、これまた勝手に妄想しています。
 

とはいえ、やはり店頭で在庫がないバッグであることには変わりないので、現物を見たいという際は、ブランド買取ショップ(販売もしている)やリサイクルショップにある現品を見せてもらうのもありかと思います。

中古なら使用していくとこういう感じになるのだなという過程も見ることができますし、作りや重量の確認もしやすいですよね。

 

絶対要るものではないけれど、手に入れるなら

確かに高額すぎるバッグですが(しかも今の正規価格は私が買った時の1.5倍前後!)長く使えるアイテムとして考えると、1年あたり5万円×20〜25年で元が取れるのかな…(まさに娘・孫の代まで)。

1年で5万円のバッグを毎年買うのもまあまあクレイジーな話ですが、コストを抑えておくなら前述した買取ショップなどで中古購入するのもありだと思います。

なお、エルメスバッグは買取査定もいい方(経験あり)なので、もし不要になったら即売りに出すのもありです。

また、今は高級ブランドバッグのレンタルサービスもあるので、購入検討されているのであればまずはそれを利用するのもよさそうです。

と言いますのは、質感や重量の確認は絶対しておいた方がいいからです。

中に荷物を入れて1日持ったらどうなのかを知っておいて、普段からこれを持つのかどうか検討した方が後悔がないでしょう。

特にバーキンは「行きはよいよい、帰りはめちゃ重い」です。

ジェーン・バーキンさん本人も、「今では重すぎる!」と言いながらお使いのようです^_^;

でも、ケリーはともかくバーキンはちょっと手荒く使う方がかっこいいバッグだと思うので、ガンガン使って味を出して、バッグごと腕で抱える「ジェーン持ち」をしてあちこち連れて行って欲しいです。

↓画像はお借りしました。ジェーンさんは40cmサイズらしい。背も高いのでバランスもいい。

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それと高いから丈夫、とは言い切れません。

多少の傷は、クリームを薄く塗ったら目立たなくなりますが、角擦れは確実に起こります。

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革の接着面(コバ)も使用頻度が増えればすぐハゲてきます。

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私のケリーバッグの鍵(クロシェット)部分の革のパーツはめくれも出ています。←街の靴修理屋さんで接着剤で補修を頼むと断られました。

いわゆる「お磨き」と呼ばれる有料サービス(これまた高い)に黒のバーキンを出しましたが、お金を出した割にはピカピカになって返って来る訳でもないようでした。

エルメスは、いかにもと…いう補修や磨き上げはしないようです(素材にもよるのかもしれませんが)。

なので、好きに扱う(自己責任)ことにしました。

もちろん過度に汚れないよう扱いますから、なんとかまだボロボロにはなっていません。

ここでも私が思ったのが「一生もの」でも劣化は避けられないから、納得するまで使うことで全うさせる、もしくは不要と思うなら少しでも早く手放してしまうこと。

エルメスはそこそこの買取査定が付くので、潔く諦めて欲しいものや必要なものにその原資を活用する方がいいです。

高額なものを使わなくなることが私にとっての損なので、購入金額のことは諦める代わりに持っていることでのモヤモヤを手放します。

 

ケリー・バーキンが絶対至高!とは言いません。

機能面や使い勝手が優れているバッグはインポート・国産関係なくたくさんあります。

でも、素材選びや縫製などのエピソードを知るのは面白いですし、フランスブランドで割とある形がシンメトリーではないところ(いい意味のクラフトマンシップ)が却って自分だけのもの、という愛着に繋がります。

そもそもバッグなどファッショングッズは自己満足なモノでもあります。

自分がいいと思えば、それでいいじゃないか…と開き直ります(笑)。

それと牛革の重いバッグを使って来たことで、やっぱりナイロンバッグは機能的と改めて思うようになりましたし、もっと歳を取ったら体に楽チンなバッグに行き着くんだろうな…とも思います。

 

最後に、一生ものバッグは永久に品質が保証されるものではないですが、持つことで色々学べることはあります(ファッション以外のことも)。

そして、いつかはお別れをするものでもありますが、その最後まで楽しませてくれる存在でもあるのかなと。

あとは、できればたくさん失敗(散財)しないように、デメリットの話も受け止めて情報収拾しておくことでしょうか。