ブランドの呪縛
これからも執着しちゃうんだろう…「どうせ買うならブランドものを」と。
ま、それは仕方ないのですと開き直っておりますが、処分の判断基準に迷いが出ることの理由の一つに「ブランドものだから」はあるあるだと思います。
今回の話は、ダウン界の重鎮(?)モンクレールです。
初めて買ったのは、まだモンクレールが超メジャーになる直前かと。
京都のおしゃれさんが行く「藤井大丸(今でもおしゃれだと思うけどどうなんでしょう?)」に、モンクレールだけを扱うコーナーがあると聞きわざわざ出かけました。
当時は、もこもこしていたコンサバなデザイン(あのワッペンマークがついていないものも結構あった)を購入し舞い上がって着ておりましたが、数年で飽きてしまい、人に譲りました。
その後、かなり時が経過してからのこと。
いつの間にかモンクレールが結構な高級ダウンブランドになって百貨店のいい場所に出店する時代に変わっていました。
私はそうでもなかったのですが、当時付き合っていた彼がモンクレール好きで何着も持っていて(捨てられない人なので、着ないものもずーっと持ってた)、付き合いでレディスのショップにも寄ることに。
実はモンクレールのデザインがいまいち響かず、デュベティカのダウンは数着持っていたので(って私も持ち過ぎ^_^;ま、これもあげたり売ったりしてすべて手放しました)要らないと思ったけれど熱意に押されて?買ったのがこのモデルでした↓公式HPからお借りしました
百貨店のクレジットカードの優待があったので10%OFFで買えましたが、確かに軽いし、ダウンの割にスッキリしたラインでキレイ目に着られるということで思いの外気に入って、久々にヘビロテしておりました。
そのダウンコートは、2年程前に以前の住まいから引き揚げてきたバタバタ&ゴタゴタもあって、私の元に戻って来ませんでした。
そろそろ寒くなる時期だからダウンが必要!と思っていたので、思い切って買い直ししようかと一瞬思い、値段を調べたら・・・めちゃめちゃ値上がりしていてびっくり。
これはさすがに買えないわ、と諦めました。
最後のモンクレールも手放した
で、ダウンコートがない冬を過ごしたところ、私が住む町はそれほど寒くなくユニクロのインナーダウンで十分で、ダウンコートは私のワードローブに不可欠ではない、という結論が出ました。
しかし、私にはまだ最後のモンクレールのポケッタブルのベストが残っていました。
↓今の手持ちはVネックにできるタイプのユニクロ1着のみになりました
これは、ユニクロのダウンベストが流行り始めた頃に、これまたその当時の彼(同上の人)に熱心に勧められてショップで買ったのでした。
でも、ダウンベストだけを着る期間って割と短く、ネックデザインがスタンドタイプゆえ、アウターのインで着ると襟元が干渉するので私の思う着回しには向いていないのです。
不満がある割には「一応モンクレールだし」と思って数シーズン持ち越しました。
でも試しに出したブランディアの査定価格を見て、大して値打ちがないことにがっかりし、手放す決心がつきました。
これは購入年が古いとか人気の問題もあるのかもしれませんが…。
それにダウンはメンテナンスをすればまあまあ長持ちはするかもしれませんが 、古典的なウールコート類にはおそらく敵いません。
それにクリーニングに出すと、廉価・高価関係なくダウン素材は結構高いですよね。
ここでいつもの「メンテナンス代を含めたコストを考えるのよ…」のささやきが聞こえてきます^_^;
昔好きだったデュベティカをもう一度とか、いつかは憧れのヘルノ…なんてダウンコート所有妄想をしたことは正直言うと何度もありますが、ここ数年の自分の取り巻く環境を考えてみると「やっぱり要らないな&それに価格が高過ぎ」という結論が見えました。
アウターとしてのダウンの軽さや暖かさはとても魅力的ですが、引き続きインナーダウンでしばらく過ごしてみます。
もっと歳をとって軽いものを着たいと思う年齢に達したら、ダウンコートについて改めて考えればよいのではないかと。
その時はブランドネームではなく機能やデザイン、メンテナンスを含めた費用対効果をポイントにして。
まだまだ日中が暑苦しい時節ではありますが、防寒着の話でした。