「カーキ色」が似合わない
前にベイカーパンツを探していた時。
大抵この手のパンツの色はミニタリー系ですよね。
正直グリーンがかった色の方がかっこいいけど、自分には似合わないと思ってベージュで探すことにしましたが、この時私はこのオリーブグリーンぽい色のことをカーキ色と思い込んでいました。
そして、最近またこのカーキ色アイテムのことを調べていた時に「え?」と思うことがありました。
「今まで私がカーキ色と思っていた色は、正確にはカーキ色ではない」…。
思い込みと知ったかぶり
ファッションに縁深い仕事をしていたのに、こういうことに気づかなかったことが恥ずかしいと思いました。
wikipediaでカーキ色を調べると英語の「kahaki」はヒンディー語の「土埃色」からで、茶色がかった黄色がもともとの色のようです。
あと、黄土色(小学生の頃の図画の時間に使う絵の具で人気のない色だった記憶)もカーキ系の色の一つだったりするようです。
いわゆる迷彩柄で用いられるグリーン系の色もカーキに含められるようになってしまった←今ここ…のようです。
カーキ色を説明する上でわかりやすいのが、トレンチコート。
そうだ、私の持っているコートがカーキ色ですね…。
↓こんな記事を読むと私はワクワクします^_^
なお、有名なパントンではこの色がカーキとのことです。
私は長らくパントーンと呼んでましたが、公式にはパントンであることもこの機会に知ることとなりました。
↓覗いてみるとわからないなりにも楽しくなるような^_^
違うことも違わなくなる
「今までオリーブグリーンもカーキって言ってたわ」と恥ずかしくなったものの、言葉と一緒で時代が変わっていくと、そのものの意味が逆になったり違うものへ変わることって「あるある」のようにも思います。
「正式にはカーキ色はこの色!」とカラーを決める団体などが決めても、一般的な認識とのズレが間違いだと言い切れなくなる日も来るのかもしれません(実際通じている訳で)。
言葉といえば、私の子供時代には「ヤバい」は「いけないことが露見しそう」とか「危険な」といったニュアンスで使われていたネガティブな形容詞でしたが、今では「素敵」ぐらいの勢いでポジティブに使われることも増えていますよね(若い人だとなおのことでは?)。
よく言葉の乱れや正確な使い方ができていないことが嘆かわしいという話がちょいちょいニュースで話題になりますが、古典を学んでいた時にも「今の言葉から想像ができない」「タイムスリップしたら言葉が全く通じない」などと思ったものです。
ちゃんと元の意味を知って使うのが日本語を守るという点では大事なことですが、変わっていくのは仕方ないことだとも思います。
話はズレますが、犬の鳴き声の表現も、大昔は「びょうびょう」ですよ。
これは、昔地元で行われた和泉元彌さんの狂言の公演の枕話が印象的で覚えていたのですが、どうやっても「びょうびょう」なんて聞こえないし^_^;
さて。
私はカラーコーディネートなどの色彩系の勉強をしていないので、もしかすると多くの方はカーキはこの色だってわかっているのかもしれませんが、一応本当はこの色系ということを知った上で、寛容になれたらいいのかな?なんて。
もちろん、ちゃんと色を勉強したり、色を使う仕事をされる方はやっぱり間違えない方がいいかとは思いますが^_^;
そうだ、最近私はグレージュという色について語りがちですが、グレージュもとても曖昧な定義かも。
フランス語でトープ(モグラ色)もグレージュ系カラーですが、どこまでがグレーまたはベージュなのか?!という状態ですね^_^;
ついファッションを語りがちな自分なので、知ったかぶりにならぬようにしようよ思った話でした。