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【勝手に音楽評論?】「秋の気配」と「リッスントゥザミュージック」…それぞれの恋の終わり方。

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同時に二人を愛することは難しい

小田和正さんが圧倒的に好きだった…今ももちろん大好き。

でも、昨年9月以降、宮本浩次さんの歌声が私を支配しているのです。

困ったな~…ま、いわゆる「推し」の話なんですけれどね(笑)。

好きな歌手やアーティストと言われればもっと他にもいるし、過去から聞いてきた音楽で奮起したり癒されたりとかは誰にでもあることですよね。

で、その中でも頭を抜けて好きになったらそれが「推し」なんでしょうか。

私の中の定義は、歌以外のことを知りたくなった時がスイッチが入った時かなと。

そういう歌を歌うことになったのは、その人の人生で何があったのかなとかを知りたくなった時。

下世話に言えば、好きな人が出来たら色々知りたくなるという女子学生のマインドが蘇っている感じ。

今はネットに情報がいろいろとあるので、キーワードを入れたらその答えが出て来る(正解かどうかは別でしょうけれど)のですが、私が小田さんを好きになった頃(1980年代)は出版物(本・雑誌)、ラジオぐらいしかなかったので大変でした(笑)。←中学生にはお小遣いの範疇では大変!

 

ということで本題に戻りますが、同時に二人(以上)の人を愛せるのかという人類においても大きな問題について、私が思うのは「できなくはないけれど、同じ重さで愛せない」ということです。

やっぱりどちらかに惹かれてしまう…6:4はあっても半々というバランスは難しい。

ということで、しばらくは宮本さん推し強めで過ごします(笑)。

でも、基本小田さん好き時代が長すぎるので、比較する時はやっぱり小田さんVSになるのですよね。

今回は歌詞から二人の「恋の終わり」に対する違いを書き留めたい(あくまで私視点)と思います。

 

男性の恋の終わらせ方を覗き見る感じ

小田さんの「秋の気配」は僕が彼女を振る歌、宮本さんの「リッスントゥザミュージック(以下「リッスン…」とします)」は僕から彼女を振るのを恐れている歌…これが私の解釈です。

小田和正 秋の気配 歌詞 - 歌ネット

↓ソロバージョンよりもオフコースバージョンで聞いていただくとより雰囲気が。私も初めて聞いたのはこのアルバム(ベスト盤)でした。

秋の気配

秋の気配

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小田さん自身が「秋の気配」で歌われている男性の対応がとても冷たい(そういう歌詞なのに支持されているのは何故?的な)といったことをおっしゃっていた記憶ですが、歌詞にも「こんなことは今までなかった ぼくがあなたから離れてゆく」とあるように、男性が彼女から去っていくという内容です。

一方、宮本さんの「リッスン…」は「別れの気配を感じていたのに 明日の約束を今日も重ねていた」ということで、恋は終わろうとしているけれどそれを認めたくないというか言い出せないもどかしさを感じます。

「秋の気配」では男性が別れを決めて、彼女も「あのうただけは ほかの誰にもうたわないでね ただそれだけ」と告げるのです。

女性は男性よりも年上なのか、彼の将来を思って自分から身を引くことを決めたっぽい。

そして「こんなことは今までなかった 別れの言葉をさがしている」という歌詞で、男性の方が自分で別れを決めた割には急に意気地なしになった感じがします。

彼女の方が「あなたの将来を邪魔しないわ」という態度を取っているのに「ああ嘘でもいいから ほほえむふりをして ぼくのせいいっぱいのやさしさを あなたは受けとめる筈もない」と捉えているところがなんだかズルい(小田さんもそう言ってたような記憶)。

なお、小田さんは本人の恋愛体験を歌にするというより、恋愛を客観的に見ている(想像たくましい?)印象を受けるのですよね。

そのせいか、別れの歌が切ない(感情)というよりも美しさを切り取っている(風景)ように私は感じてしまうのです。

歌詞には「港が見下ろせるこだかい公園」とありまして、これはおそらく横浜の「港の見える丘公園」のことで、このように特定できる場所が小田さんの歌詞に出て来ることは結構珍しいので、違う意味でも印象的な歌です。

Wikipediaより引用しました↓

後に小田は、詞について“女にふられたみたいな経験がなかったから書けた”という。「もし、女に捨てられたような経験があったとしたら、あんなに傲慢にはならんでしょう。“嘘でもいいから ほほえむふりをして”みたいな、そんな都合のいい話はないわけでさ。“いちばん好きな曲は?”って、ファンクラブでアンケートをとると必ず1位になったんだよ。“こんなに冷たい男なのに、どこがいいんだ?”って、いっつも思ったもんね。“この男の正体を、君たちはわかってないな”って」「“ぼくがあなたから離れてゆく”って歌うと、まるでとてもやさしい人で、やむを得ず離れていくような…。“別々の生き方を見つけよう”とかって、よく映画の別れの場面であるじゃない? “いつの間にかすれ違った”、とか。でも、本当に好きだったら、別れないもんね。別れるのは“好き度”が低下したからなんだし、もっといい相手が出てきて“こっちのほうがいいなあ”と思ったからかもしれないんで。そういう傲慢な気持ちを横浜の風景の中に隠したのが、あの曲だったんだ。でも、書いたときは必死だったんだよ、言葉さがして。本当はそんなつもりなかったんだけど、あとで考えたらひどい男だな、と」「とはいっても、“ぼくのせいいっぱいのやさしさを あなたは受けとめる筈もない”っていうとこは、悪いのは自分だっていうのを認めてもいるわけで。あそこは大事なところで、きっかけにはなったかもしれないな、この歌を書く」[1]とインタビューで答えている。また、歌詞の“港が見下ろせるこだかい公園”の一節は、横浜港の見える丘公園のことと言われている[注 4]。

秋の気配 - Wikipedia

一方「リッスン…」で歌われている歌詞を読むと、私は宮本さんの実体験のような生々しさを感じるというか、自分も同じ経験があるとまでは言わないけれど共感できるなと思いました。

エレファントカシマシ リッスントゥザミュージック 歌詞 - 歌ネット


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「なぜなら僕は僕の未来を 君は君でいくつもの夢を それぞれの思い溢れ始めた 出会ってから1年(中略)本当はいっしょに笑いたいのに ふたりはいつもひとり 君が僕の事見つめる目には ひとつの嘘さえも決してなかったのに」…って。

とある過去動画でこの歌のことを宮本さんが話していましたが、十代の頃の彼女と一緒に公園で過ごしたエピソードがソースの一つっぽいです。←記憶違い・間違っているかもしれませんので事前にお許しを

歌詞から浮かぶ二人、彼女は同い年か少し年上なのでしょうか。

いくつもの夢のうちの一つは彼と結ばれること(結婚)だけど、そのゴールに向かわないならば、いっそ別の道を進む方がいいのかも…と考え始めている感じでしょうか。

この年代の頃って、女性の方が結構リアリストで精神年齢が高い気がするので、彼女は進展しない二人の関係がとにかくしんどかったのかな?と。

そして彼の方も、今は恋愛よりも大事な自分の夢や未来(自分の一生を賭けるようなレベルの大きなもの)で手一杯で、でもそれがなかなか思ったように日の目を見ない(進まない)もどかしさや苦悩があって焦るばかりの毎日という感じ。

でも、彼女を振ることはできないのが男の弱さというか、そうなると一人になってしまう=世の中で自分の理解者がいなくなるというのが怖いのかな。

ああ、とにかく宮本さんの歌詞の方が生々しくて、50過ぎの私でも「こういう恋の終わり方ってさぁ~」と泣けてしまいます。

こちらは歌詞に「井の頭公園」と明記されていますよね。

関西育ちの私にとってはこちらもなじみのない場所ですが、親子連れやカップルがたくさんいる公園(ドラマ「愛していると言ってくれ」の印象強し!)でしょうから、そのキラキラ(リア充)感とのコントラストが効きすぎやな…と思います。

この曲は宮本さんの切ないスキャット?フェイク?雄叫び(咆哮?)で終わっていくので、余計に苦しい思いを感じさせるのですよね。

 

さて。

2曲とも嫌いになって別れる訳ではない、でも「秋の気配」はおそらく他に気になる人が彼には出来たのではないかという疑惑があり、「リッスン…」では彼の方が彼女への思いを断ち切れないというか、自分では彼女を幸せにすることはできないぐらい自分が追い詰められているのか?という恋愛以外の重い課題を持っているという推理を私はしました。

そしてどちらの歌も、互いのファンの間では「好きな歌ランキング」で上位に来るレベルの佳曲だと思います!

「秋の気配」は1977年、小田さんが30歳頃で、「リッスン…」は2008年で宮本さんが40歳過ぎにそれぞれ発表されています。

小田さんの方が当時で言うと若いのですね、これは意外。

なお、小田さんが40歳頃に歌っていた失恋ソングに「I miss you」(ソロアルバム「BETWEEN THE WORD & THE HEART」に収録)があります。

こちらは振られて一見平静を装っているけれど、頭の中はめちゃめちゃ混乱しているという軟弱な男を歌っています(「君の嫌いな自分になっていく」とラストの歌詞が)。

今まで振られたことがない罰が下ったのでしょうか?!

小田和正 I miss you 歌詞 - 歌ネット

私はオフコース→ソロ小田和正という系譜で多感な頃を過ごした(1980年代~1990年代)ので、小田さんの作るラブソングに何も違和感はなかったのですが、「良い歳をした男性が恋だの愛だのを歌って~」という半分以上は小田さんへのやっかみかと思うコメントをよく見聞きしました。

今の小田さんは「たしかなこと」「言葉にできない」「今日もどこかで」等のヒューマニズムな愛を彷彿とさせる曲で広く知られている感がありますが、そもそもは「さよなら」「愛を止めないで」「Yes-No」「ラブ・ストーリーは突然に」等のどストライクなラブソングを放つエースみたいな存在でした。

その小田さんのオフコース時代のヒット曲の一つに「YES-YES-YES」がありますが、こちらは「あなたを連れていくよ 手を離さないで」とか言っちゃったりして、草食系のルックスの割に、歌詞は意外と体育会系ぐいぐい派だと思ってます^_^;

オフコース YES-YES-YES 歌詞 - 歌ネット

一方、宮本さんはあまりダイレクトな恋愛ソングはたくさん歌われていないとのことだったのですが、その歌声もあって小田さんとは違うベクトルで女性が沼ってしまうのでしょう(母性を揺さぶられる系?)。そして私もすっかりそうなっています…

男性には「頑張ろうぜ!」って結構言うくせに、女性の前ではすごくシャイな感じで意外と「ついてこいや!」って言わないんだ…というイメージ。

うん、どちらも違っていて、どちらもいい。

 

お気に入りの二人のDVD、両方ともさいたまスーパーアリーナの収録LIVEのものでした。

小田さんの方のDVDには今回取り上げた「秋の気配」も入っていますが、ファンにはおなじみの「Yes -No」は今や会場みんなで合唱するレベルの曲になってます(何だかもう健全な感じ)。

エレカシの「リッスン…」は、この時のLIVEバージョンをYouTubeで見た時に感動してDVD購入を決意。

エレカシ25周年記念ライブとのことでしたが、他の収録曲もすごく良かったです!

両方のライブに金原千恵子さん(バイオリン演奏)が加わっているのが偶然でも嬉しいポイントです♫

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妄想が膨らむ♪

ところで、宮本さんが小田さんの曲を歌うとしたら…個人的には「私の願い」と「YES-YES-YES」が聴きたいです。

↓優しめの声で切なく歌い上げて欲しい

私の願い

私の願い

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オフコース 私の願い 歌詞 - 歌ネット

↓最後の「連れていくよ」のところを絶叫して欲しい^_^

Yes-yes-yes

Yes-yes-yes

その逆だと、「きみに会いたい -Dance with you-」や「光の世界」を小田さんの声で聴いてみたい。

↓小田さんのあのシャウトがこの曲に合うように思うのです

きみに会いたい -Dance with you-

きみに会いたい -Dance with you-

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宮本浩次 きみに会いたい -Dance with you- 歌詞 - 歌ネット

↓小田さんなら自ら弾き語って歌い上げることでしょう

光の世界

光の世界

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宮本浩次 光の世界 歌詞 - 歌ネット

 

余談&私だけかもしれませんが、小田さん(のオフコース時代)の「Yes-No」と宮本さんの「きみに会いたい -Dance with you-」は曲の構成が似ていると思っていまして。


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ストリングスで始まるイントロや「Ha~」と切なく歌うアウトロとか。

もちろん両方の曲にはコーラスもふんだんに入っていて、聴いていてテンションが上がるのです(*´ω`)!

宮本さんの方は歌詞にYESとNOが入っているのも偶然にしては何だかすごい…。

歌詞の内容も、小田さんは「君を抱いていいの 好きになってもいいの」と問いかけ、宮本さんは「きみに会いたい」とか「きみを抱きたい」と、さらにもっとストレートな思いを歌っていますが、結局どっちもまだ事を成し遂げていない辺りが何だか愛おしい(笑)。

そういえば、宮本さんが出演されていたラジオ音源で、昔持っていたオフコースのアルバムと松田聖子のアルバムを友達と交換した(宮本さんが大の聖子ちゃんファンゆえのことでしょう^_^;)エピソードを話されていました。

私の予想では、宮本さんが持っていたのはYes-Noが収録されているベストアルバム「SELECTION 1978-81」ではないかと。

このベスト盤には「さよなら」「愛を止めないで」も入っているので、持っていた確率が高そう。←1981年発売で宮本さんは中学生の頃でしょうか。松田聖子は「白いパラソル」を歌っていた頃(その後あの「赤いスイートピー」がリリース!)ですね。

勝手にそうだと決めつけましたが、何かしらのレコード(シングルかもしれませんね^_^;)をトレードした当時は、その数十年後にあのライブ「RHYTHMTERMINAL〜Arch of THE MUSIC〜」で小田さんと一緒の舞台に出るとは夢にも思わなかったでしょうね^_^

あのライブの時、宮本さんがステージトークで、昔オフコースを聞いていたので懐かしかった的なことをおっしゃっていましたが、それが本当だったのですね〜。

↓私もこのベスト盤がオフコース沼の入口でしたね。レコードはもう処分しましたが(これは勿体無いことしたなぁ。゚(゚´ω`゚)゚。)、後年CDで買い直しました。

sp.universal-music.co.jp

いつか本当に小田さんと宮本さんが共演して欲しいな、そしてお互いの曲をハモりあったらすごいことになりそう!…そんな妄想をするのが楽しかったりする今日この頃でした♪