「聖子ちゃんカット」に憧れた世代
80年代、たくさんのアイドル歌手が活躍していましたが、今でも活躍していると言える方ってほんの少数ですよね。
私も例に漏れず、松田聖子さんの歌で育った世代。
中森明菜さんや小泉今日子さんたちの82年組も好きだけど、聖子ちゃん(ちゃん付けしちゃうよね~)は1つ抜けていました。
今見ても、当時のアイドルたちは可愛いのですが、聖子ちゃんはぶりっ子と言われても同性からも好かれていたと思います。大抵聖子派VS明菜派になるのですが
いわゆる聖子ちゃんカットをはじめ、聖子ちゃんが髪型を変えるとすごく話題になったものでしたが、田舎&校則がある中学生時代にはちゃんとした聖子ちゃんカットができませんでしたね^_^;
あの髪型はカットも大事だけどブロー必須、ですからね。パーマをかけないと再現出来なさそう
聖子ちゃんが初めの結婚をするまでのシングル曲は歌詞を見なくても1番だったらほぼ全て歌えると思います。
更に彼女のすごいところは、昔でいうところのシングルレコードの「B面」(今ならカップリング曲かな?でもサブスクならそういうワードもなくなるのかも?)の曲も知名度がそこそこ高いところでしょうか。
あの「SWEET MEMORIES 」も当初発売ではB面でしたし。
そうそう、お小遣いも少ないから、ちょこちょこ貸レコード屋(死語?)でアルバムレコードを借りて、カセットテープに録音して何度も何度も聴きました。
今でもふと口ずさむのが「赤い靴のバレリーナ」という曲。
知る人ぞ知るアルバムの中の1曲ですが、歌詞(もちろん松本隆さん作詞です)の
前髪1mm 切りすぎた午後
あなたに逢うのが ちょっぴりこわい一番綺麗な時の私を
あなたの心に 灼きつけたいから
この入りから、もう「くっ~!」っとなるんですよね。
↓作曲は甲斐よしひろさんですよ~
↓大人の聖子さんが歌うと、よりまたステキな感じでした(*'ω'*)
ここでも無理やり小田和正さんエピソードにつなげますが、聖子ちゃんは当時オフコースも好きだったようで、聖子ちゃんのラジオ番組に小田さんがゲストで出た時の話題が週刊誌(週刊明星)に特集されていて、会話が誌上で再現されていたのを記憶しております。ラジオも録音した記憶
その記事はさすがの私も処分していたようでして、記憶を辿ると小田さんに曲を書いて欲しいことを遠回しにおねだりする聖子ちゃんを、小田さんが華麗にスルーするといういつものSっぷりを発揮されていたのでした(笑)。実際に小田さんは曲を書かれていません
↓ラジオ番組ありました~どなたかがUPされていました。AMラジオゆえの受信環境の悪さもありますが懐かしかった~!5分過ぎあたりから小田さんが登場ですよ。残念ながら途中で録音終了していたのが残念。
↓探すと出て来ますね、当時読んだ雑誌の一部もありました(何だか週刊誌らしい下世話感満載ですが^_^;)。
↓ピアノで弾き語り!聖子ちゃんがコンサートでオフコースの「あなたのすべて」を歌った話は本当だったこともわかりました。
松田聖子 オフコースのあなたのすべてをピアノ演奏しながら少しだけ披露 ザ・トップテンより - YouTube
↓こちらが本家・オフコースの「あなたのすべて」
さて、いつか聖子ちゃんのライブに行ってみたいな~と思っていたのですが、絶対行く!程の熱意もなかったので、気が付けば私も50を過ぎていました(笑)。
宮本浩次さんのコンサートに遠征するようになった私は、ライブ参加の敷居が低くなったというか、行きたいのならば行った方がスッキリするなと体感しているので、たまたま追加公演チケット抽選の機会にポチって見ましたところ当選。
スタンド席ですが、それはそれで良し、ということで当日まで楽しみにしておりました。
聖子さんはやっぱり可憐で素敵だった
ツアータイトルが「Seiko Matsuda Concert Tour 2022“My Favorite Singles & Best Songs”」ということで、特に「予習」はせずに飛び込んできました。多分知っている曲を歌ってくれるという期待
↓たくさんの方々がここで写真を撮っていました(って私も)。聖子ちゃんカットが今でも似合うのがスゴイ。
↓うちわがあるのはやっぱり永遠のアイドルだからなのかな。赤いスイートピースティック(レキシさんのライブのINAHO的な感じ^_^;)
↓オペラグラスや望遠鏡は持ち込みNGなのですね。
会場である大阪城ホールには聖子ちゃん世代と思しき女性客がほとんど。
男性もいますが、パートナーと一緒に来たという感じでしょうか、想像よりも数が少ない印象。
小田さんのライブだと男性もやっと増えて来たように感じますが女性シェアが高いですし、ソロのせいか宮本さんもそうでした。
私は松田聖子ファンは男性が多いと思っていたのですが、ずっと応援してくれるのって結局女性なのよね…と思ったのです。
話はコンサートに戻って。
アリーナ前列にいるファンのリーダー格っぽい方たちが立ち上がって手拍子をはじめると、それがどんどん会場全体に広がっていきました。
やがて会場が暗くなり、レーザービームの照明が客席方面に向けられてライブが始まりました。
いやあ、聖子ちゃんの登場には驚きました~( ゚д゚)!
ネタバレになるのであまり書けないですが、ギターやドラムを演奏しながら歌うだけでなく、ダンサーを従えて踊りながら歌うのもこれまたすごいと思いました。
失礼ですが、聖子ちゃん…いや、聖子さんは60歳(1962年生まれ)ですが、見えないというか基本変わらない。
私がいたスタンド席からステージは真正面で、そのステージ両サイドにはスクリーンがありましたが、顔のドアップは映らないので細かいところはわかりませんが、パンツスタイルも似合う。
そしてふわふわのドレスももちろん似合う。
ああ、永遠のアイドルってやっぱりこうなんだよね〜(*´꒳`*)
歌われた曲もほぼ知っていました。
聖子さんが衣装替えしている間に、ダンサー達がカッコいいパフォーマンスを披露してくれて、これもなかなか楽しかったです。
ライブで泣いてしまった
何度かの衣装替えがあった後、とある曲のイントロが流れました。
あれ?聖子さんの曲じゃない、でも聞いたことがあるような。
聖子さんが歌い出してサビに入る前ぐらいでハッと気づきました。
それは神田沙也加さんのデビュー曲だった「ever since」でした。
そして分かった瞬間、涙のスイッチが入ってしまいました。
ドラマや映画(時に漫画やアニメ)でもウルウルとか泣いちゃうことはありますが、ライブでの歌を聴いて泣いた記憶が意外とないのに、この歌では泣かずにいられない何かがありました。
聖子さんの歌声が沙也加さんの声と重なって聴こえてきた気がしました。
会場のたくさんの人の心にその歌声が響いたのか、私の周りでも涙を流されている方が多かったです。
↓伸びやかなその歌声、もっと聴きたかったです。
歌い終わった後のMCで、沙也加さんのことを話され、沙也加さんとこれからも一緒に歌っていく、といったこともおっしゃっていました。
その時は会場がしんみりしましたが、その後の聖子さんはさすがプロ、切り替えてガンガン飛ばして行かれていました!
私にはコンサートの「お約束事」はわからなかったのですが、恒例らしいアコースティックコーナーでは「コンサートでこの曲を初めて歌います」とおっしゃって、懐かしのアルバムからの1曲を歌われました。
私、このアルバムは持っていましたが、その曲はあまり印象が残っていなかったな…でも、そういう曲も聖子さんは大事に思っていたのかな。
そして名曲「赤いスイートピー」では、コンサートグッズでも売られているスイートピースティックを振るお客様がたくさんいて。
普段はサビのところでお客様にマイクを会場に向けられて、そして会場のみんなと一緒に歌うようですが、今はコロナ禍ゆえの声出し禁止。
残念ながらマイクを向けられても歌えないのですが、みんな心の中で歌っていたと思います(もちろん私も!)。
こうやって観ていると、コンサートって一方的な発信ではなくて、お客様との素敵な関係も作り上げられていくものなんだな〜と改めて思いました。
小田さんのコンサートも、宮本さんのそれも、そして私はまだ生で観たことのないエレファントカシマシでも、もちろん他のアーティストさんたちも。
やっぱりライブはいいなあ…そしてカラオケに行きたくなっちゃいますね(笑)。
ということで、初の聖子さんライブを存分に楽しんで来ました(*´꒳`*)
エイジレスな魅力の聖子さんに元気ももらいましたし、7/1・2の小田さんのライブ(大阪城ホール)もさらに楽しみになってきました!