♪暑い、熱い2日間
小田和正さんのコンサートツアー2022「こんど、君と」の大阪公演が7月1日(金)・2日(土)の2日間、大阪城ホールで開催されました。
私、もちろん2日間参戦しました(笑)。
ですが、今回は先行チケット抽選では7/1しか取れず、一般抽選でなんとか7/2が取れたという状況で、しかも両日とも久々のスタンド席。
ああ、今思うと3年前の神戸公演は本当に神席でした…。
↓このブログでは何度も触れていてなんだかすみません、目の前に小田さんが通り過ぎたのに乙女化してしまったことで記憶がぶっ飛んだ話(泣)。
昨年(2021年)9月に、フェス形式の小田さん出演ライブに行きましたが、単独ライブは久々でして、何だか緊張します。
↓これも何度もこのブログで取り上げていますね^_^;
小田さんが74歳(2022年7月現在)ということもあり、見た目もおじいちゃんぽくなっているせいか、何だかいろいろと心配になったりするファン心。
そして宮本浩次さんのライブに複数回参戦していたことで、熱量高めライブがスタンダードになっている自分もいて(笑)。
小田さんが今回のコンサートツアーの初日には涙ぐまれていたらしいと聞くと、大阪は大丈夫かな?!とハラハラしたり。
吉田拓郎さんが最後のアルバムを出すニュースもあったせいか、これが小田さんの最後のツアーだったら嫌だな…と思ってしまう訳でして。
でも結論から言うと、多分小田さんはまだまだ頑張ってくれそう!…そう感じたライブでした。
♪触れない訳にもいかない1982/6/30のこと
さて、この時期になると思い出されるのが5人のオフコースのラストツアーになってしまった「over」ツアーのこと。
そのツアーの最終日が1982年6月30日でして、伝説のコンサートと言われたこともあるあの日から早40年。
「言葉にできない」では小田さんが本当に言葉にできない状態(涙を流されて歌えなくなった)になったのは、ファンの間では有名すぎるほどのエピソードです。
ところで私はリアルタイム(1982年)ではオフコースの存在を知らなかったのでした。
翌年の春、クラスの卒業ソングとして「さよなら」を歌うことになったのがオフコースとの出会いです。
私は柏原芳恵の「春なのに」を推していたのですが、どういう訳か多数決でこの曲が選ばれたのでした。ドラマ「3年B組金八先生」の影響かな?
私は正直この歌を卒業ソングで歌うことに抵抗があったのです。
だって冬の歌だし、歌詞が大人っぽいし…ブツブツ。
きっと歌っている人は長髪のひょろっとした人なんだろうと、勝手にルックスの想像までしていました。
しかし中学生になって、兄がオフコースを聴いていたことで身近になり、さらに実物の小田さん(もちろんメディアを通してですが^_^;)を見て胸を撃ち抜かれてしまい、今日に至っています(笑)。
ガキだった私にとっては、小田さんが素敵な大人の男性(マセていたのでインテリな大人が好きだったようです)に思えて、ずーっと神格化していたのですよね。だから男性アイドルには興味なしでした
で、私が小田さんを好きになった時はちょうどオフコースが活動を休止していた時期(1983年)で、その後4人のオフコースとして1984年に活動を再開してアルバムが出て、翌年の1985年にコンサートツアーが開催されて、私は友人たちとそのコンサート(奈良公演)に行きました。帰りにオフコースメンバーが乗っているバスを追いかけてコケて怪我した思い出^_^;
↓【私のコレクション】1985年当時の雑誌(多分「セブンティーン」)の記事からです。小田さんがアイドル扱いされていたんだなぁと改めて思います^_^;
なお、私のコレクションにあった1985年コンサートツアー「THE BEST YEAR OF MY LIFE」のパンフレット(何故か2部持っていた^_^;)。
改めて中を読むと、昔のツアーって日程も詰め詰め&時に3日連続で公演していたりと結構過酷ですね。
ツアーで回っている都道府県図(↓写真)を見て、宮本さんのツアー「日本全国縦横無尽」を思い出しました。
ああ、この時のツアーも3年ぶりだったんだ…そして今回も3年ぶり。
小田さんがソロになってから、ツアーが3年空くことは初めてではないようにも思いますが、今回はコロナのこともあったのですごく長い間待った気がします。
♪2日間のレポ(にならないな^_^;)
さて、話を今回のライブに戻しまして。
宮本さんのライブレポもろくに書けていませんが、小田さんになるとさらに私の記憶容量の狭さが露呈してしまうのです(笑)。
大阪城ホールの公式サイトにあった「ステージパターンC」がベースのレイアウトでした。
機能を最大限に生かした、センターステージのレイアウト。大規模コンサートやスポーツイベントに最適。
収容観客数 最大16,000人 1F アリーナ席(可動式) 4,500人 2F スタンド席 9,000人
2F 最後部 立見 2,500人
↓ツアートラックの数、すごく多かったです!
↓バックの扉のイラストは小田さんが描かれたもの。
↓2日目の空。両日とも暑かった〜!でも晴れて良かったです^_^
初日(7/1)は前回の神戸公演の時に一緒に行ったバイトの元先輩と参戦。
席はスタンドDブロックでしたが会場全体は見渡せるし、アリーナに巡らされた花道のうちポイントになるスポットが私たちの席のあるエリアに近かったので「ここで止まって歌ってくれそう♪」と期待しておりました。
ライブのオープニングは割とアニメーション仕立てのものが多かったのですが、今回は小田さんご本人が登場し「こんど、君と」のプロモーションビデオ風の演出(小田さんが好きなワンコも出演)。
映像が流れてる間にバンドメンバーが入場すると会場からは大きな拍手が。
そしていよいよ小田さんが登場するとさらに大きな拍手に!
コロナ禍の2021年1月に配信された「風を待って」で始まりました。
「小田さん、声出るかな?」…これが会場の皆さんも心配していたところだと思います。
ま、これは毎回そうなんですけれどね^_^;小田さんの声の調子は後半になればなるほど上がることもわかっていますが(*´ω`)。
少し高音が出にくそうなところはありましたが、久々に生で聴く小田さんの声はやっぱり唯一無二。
小田さんも始めのMCで「(このライブを)楽しく楽しくやりたい」といった旨をおっしゃっていました。
定番のアップテンポの曲では、アウトロの部分を歌い間違ったようで(確かにいつもと違っていた^_^;)、終わってからのMCで「間違えちゃった、まだ引きずってます(汗)」的なことをおっしゃって会場から笑いが洩れましたが、「(もう緊張しないと思っていても)緊張するものです」といった感じのこともおっしゃっていて、こんなにベテランでも未だに緊張するのか!と驚きました。余談ですが、小田さんは昔から練習の鬼なんですよね、えらいなあ。
さらにライブは進みます。
数曲目で、小田さんがオフコースの1stアルバムのとある曲をピアノ弾き語りで歌われました。MCの中でヤスさん(鈴木康博さん)のことに触れられたことも印象的でした。
20代の小田さん(2人のオフコースが全く売れていなかった頃)の作品です。
そういえば、当時のライブアルバム(上記の曲も収録)の終盤のMCで、小田さんが感極まって話が続けられず、鈴木さんがそれをカバーするようにトークを続けられていた様子も収録されています。
久々にそのアルバムを聴き直して、私もジーンと来ました。
↓タイトル出ていてネタバレしていますが^_^;なお、このアルバムには洋楽のカバーメドレーや邦楽カバーも入っていて、初期のオフコースのライブのことを知りたい方におすすめです。
そして「あの曲」も、オフコースバージョンに近いアレンジで歌われました。
私、ライブでそのバージョンを聴くのは初めてだと思います。記憶ないだけ?
だから、あのイントロで始まった時は息を飲みました。
前日が6/30だったから余計そう感じたのかもしれないし、小田さんがここに来て「振り返り」のことを考えているのか?なんて。
なお、私の気のせいかもしれませんが、この歌の途中で小田さんが一瞬感極まれたように感じたのですがどうなのでしょうか…久々に胸をギュッと掴まれた気持ちになりました。
他のMCでも、吉田拓郎さん(の引退)について言及されたりしたのも感慨深かったです。
ライブの前半が終わり、後半に入る途中流されるコンテンツ「ご当地紀行」は、関西エリアの過去のダイジェスト版を中心に、今回久々に訪れたスポットも紹介されていました。
その中に、私が以前勤めていたバイト先のごく近所である「大阪天満宮」にお参りする小田さんの姿もあって、「あ〜またこんな近くに来られていたんだ」とドキドキしながら(笑)、小田さんがこの企画で各地の寺社によく行かれていると改めて思いました。
そしてライブ後半ではアップテンポの曲が続いて会場もずっと総立ちのホットな状態になりましたが、その熱を優しく冷ますようにオフコース 時代の曲を演奏されました。
その曲は、「さよなら」の人の次にシングルカットされた曲で、当時レコード会社の反対を押し切ってでも小田さんが発表したかった曲。
当時はあまり浸透せず(その次のシングルがあの「Yes-No」です)、私もどちらかというとあまり聴かない方の曲でもありました。
でも年月を経て、若い世代のアーティスト達がこの歌をとあるキャンペーンで取り上げるようになったりと、今では普遍的なメッセージソングとして知られるようになりました。
↓またネタバレですが^_^;十代の頃には気難しく聞こえたけれど、小田さんの「この国への思い」が込められたとてもスケール感のあるラブソングなんだと思います。
ヒットした「さよなら」 の次のシングルとして、この曲を発表した経緯を小田は「こういう曲をシングルにするっていうのはやっぱり、盛り上がったときにしかできないしょ? 普通のときに出していたら、良い曲だけど地味だ、っていわれるだけ。そう何回も何回もラジオなんかでかかるっていう曲じゃないしね。で、この時期にそういう曲を出して、次の活動につなげていきたいんだよね。これはオフコースのテーマ、というか、僕自身のテーマなんだよね。日本はどうなっちゃうんだろう、という危機感て前々からあるでしょ? でも結局、公害どうのこうのっていっても、そんな騒ぎはすぐ下火になっちゃう。それで公害が実際に下火になってるか、というと逆にエスカレートしてるわけだよね。日本人って、そういう部分で飽きちゃうんだ。それを自分自身でも意識しているべきだと思うんだ。そんな意味で出しかったのね。みんなが、これを言葉でどういうふうに理解するかわかんないけどね」[1] と、リリース当時のインタビューで答えていた。
Wikipediaより引用
ちょうどウクライナ情勢のこともあって、この曲や「明日」のような歌詞が染みます。
↓「なにげない毎日が手の届かない思い出にならないように」という歌詞が結構ズシンときます。
このツアーでは新しいアルバムからも数曲歌われていまして、その中にテレ東の「ガイアの夜明け」の新エンディングテーマ曲「ナカマ」もありました。
その前のテーマ曲が宮本さんの「夜明けのうた」で、その曲のオンエア終了は寂しいと思いましたが、小田さんが次か!となるとそれはそれでナイスなバトンタッチではないかと喜んでいます。
小田さんらしい「団体戦」を感じさせる歌詞のこの曲を(この類の曲は他にも小田さんはよくテーマにされている印象あり)、スタンドマイクで歌われました。
その歌声は自分(達に)優しく寄り添ってくれる感じがして、聴いていてジーンとしました。
その後数曲の演奏で一旦本編が終了しましたが、直後からアンコールを待つ拍手が鳴り響き、それに応えるかのようにいつもより早めのタイミング(私の感覚ですが)でメンバーが再登場しました。
2回のアンコールで計5曲を歌われ、小田さんの世界に浸りっ放しの時間が終了…幸せでした。
いつもだと一緒に歌おう!的な感じになる曲が多い中、こういった事情ですから観客側は歌えませんが、心の中では多くの方が小田さんと一緒に歌っていたと思います。もちろん私も
バンドの方々もそういう曲の時は主旋律も歌われて、会場の歌声がない分をカバーしてくださっていました。
そうそう、今回感じたのは照明演出もきれいだったこと。
特にド派手とかそういうものではないのですが、バルーン等が使えない代わりに光の効果で会場全体を盛り上げたり包む感じがいつもより増した気がしました。
あと、メディア登場が少ない小田さんが広い会場の花道を歩き&走ったりピョンピョンしながらリズムを取ったり、自ら手拍子を入れたり指差ししたりする仕草を見られることがライブの楽しみの一つなんですよね。ああ、小田さんもライブを楽しんでいるなとか、会いに来てくれたんだと思えるのです(*´ω`)
ところで、私の横&先輩の横はそれぞれ男性がぼっち参戦されていて、特に私の横の方は始まってからほぼずっとノリノリでした。
男性ファンって、小田さんの歌のどういうところに共感しているのかな~と興味はあります^_^男性って昔は小田さん(オフコース)のファンって言いにくかったんだろうな…とか思っちゃったりして
とにかく観客席の、小田さんが自分たちの前の花道付近に来る前から「待ってたよ~!」という感じで立ち上がって小田さんに手を振る光景がなんだか愛おしかったです。
みんなが小田さんを待っていたんだな…と思うと、話し掛けることはないけれど一体感も増します。
2日目(7/2)はぼっち参戦で、昨日とはちょうど真逆のスタンドKブロックの最上段。
大阪城ホールではこうい席は初めてでひええ~( ゚д゚)!と思いましたが、さらにその後ろには立ち見の方々がいたのであまり贅沢は言えません。
セトリは昨日と同じでしたが、個人的には小田さんの声のコンディションは2日目の方が良かったような感じがします。
小田さんが1日目の反省を踏まえて2日目に立て直しに入ったのかもしれません。
もちろん、1日目も手を抜くことなどされないのが小田さんですが。
1日目でドキッとしたあの曲も、2日目は最後のロングトーンの部分まで歌い切られてホッとしました。
小田さんは過去を振り返って思い出に浸るのではなく、前を見続けている人なんだと改めて思いました。
「風を待って」の歌詞にも、
今は戻らないから 大切なんじゃなくて
今を重ねて明日へ つながって行くから
とありますし、ね。
私も後悔しないよう、手拍子もスタンディング&腕振りも(拳はやっぱり突き上げませんが^_^;)過去最高にやってきました(笑)。
前方席の女性やカップルの方々のすごくノリノリな様子を見るのも楽しかったです♪
昨日も感じましたが、小田さんのライブでも観客のリアクションが変わってきたな~結構年配の方でもずっと立ちっぱなしだったような。
1日目もそうでしたが、小田さんが「この暑い中(コンサートに)来てくれてありがとう」と気遣ってくださったことや、2日目のアンコールでのメンバー紹介の最後に「小田和正です」と自分の紹介をしてくれたこと(1日目はナチュラルにお忘れだったんだと思います^_^;)、そして同じくアンコールでとある曲の演奏が始まったけれどそれを止めて、楽しく楽しくコンサートが出来たということを伝えてくださったことも嬉しかったなぁ。
このかけがえのない時間を、小田さん(とバンドメンバーや関係しているスタッフの方々)と観客みんなで共有し合えた気持ちになりました。
で、ここで書くことではないことかもなのですが、残念だったのは1日目では指笛を鳴らした人が、2日目では「小田さーん」と叫んだ女性達がいたこと(それぞれ別かもしれないけど2回あった)。
これにはちょっと興ざめしちゃいました。気持ちはわかるのですが、みんな我慢しているのになんでそうするの?とは思いました…。
ま、そういうこともありましたが、総じては本当に行けて良かった!!
今回のツアーパンフレットもすごいページ数で重かったですが、とても読み応えのある内容です。
この中には小田さんへのQ&Aも掲載されていて(会報誌の企画が再掲されたものです)、私は以前読んでいるのですが、改めてここで読み直して「こんな質問にも答えてくれてたんだ~(*´ω`)」という新たな発見もあったり。
そして、いつもは買わないキーホルダーも今回は記念品として購入。
私の小田さんコレクションがまた増えました(笑)。
↓パンフレットの小田さんの文章が染みます(;´Д`)。
2日目のライブ後、家に着いたらちょうどNHKのBSで1982年のコンサートをオンエアしていましたので、それを観ました。www.nhk.jp
このコンサートの様子は何度も何度もビデオやDVDで観たので曲順も覚えているのですが、今回観て改めて感じることもあったし、小田さん達がとにかく若い!(当時の小田さんは34歳)、そして今でも小田さんが歌ってくださっていることに感謝してしまいました。
ああ、やっぱりコンサートはいいな!そして次のコンサートで「声を合わせて あの歌を いつか みんなでまた 歌おう(「こんど、君と」)」が実現しますように。