それはそれは深~い「沼」が2つありましたとさ
私、今2つの沼に浸かっているのですが…一つは40年近くになる「小田和正」沼。
イノセントな時期(まさに中二病)にハマったことで、長きに渡り私の理想の男性像として君臨(笑)。
自分が過去に付き合った人たちは全く以てかけ離れていましたが(これが現実)、クールでインテリジェンスな感じでどこか「孤高の人」のような雰囲気に惹かれていました。
例えて言うと、好きすぎて(神格化してしまう)逆に付き合う対象ではない憧れの先輩や先生みたいな。
授業中や部活中とかのシチュエーション、その人を見つめるけど、振り返ったりされたら自分は顔をそらしたり隠れたりするような、アレです。
21世紀以降の小田さんは、長年のファン歴の私が見てもすごく丸くなった感がありますが、基本悟りを開いているような、先の方を見ている感じは残っているのですよね。
で、そんなところに想定外で出くわしたのが「宮本浩次」沼だったのです。
こちらはまだ歴が浅いので、どこが底なのか見当がつかないのですが、想像以上に深そうな感じですよね(笑)。
「話のまくら」はここいらで置いときまして。
前回は別れの歌のことを勝手に論じていましたが、私がそもそも音楽的知識はないので、今回はこのお二人の「俺が連れていくよ!」の歌を紹介したいと思います。
↓無理やり比較のような(比較になっていない)記事ですね(*´ω`*)
「あなたを連れていく」と言える潔さ
まず、実生活で「君を連れていくよ」的な告白をされたことなどない自分。そんな経験のある方、いますか?
これも実体験でないけれど「幸せにするよ」「君を悲しませない」とかはありそうだけど、これを言える人(ここでは男性限定の設定)ってすごいな。
そして、その上を行く「連れていくよ」という私にとってはPower Wordを本気で言える人って世の中でどれだけいるのだろうか?
単純に「どこどこへ連れていくよ(お出掛け)」じゃないですからね。
そしてその言葉を言われると、こちらが断れるシチュエーションなどない訳です。
それを歌とはいえ言っちゃうのがこの二人なのですよね。
では、その歌たちを紹介します。
★小田和正(オフコース)「YES-YES-YES」
↓ソロのセルフカバーバージョン。
↓本人たちが出演したフィクションストーリー(解散した5人時代のオフコースが数年後に一夜限りのライブを行うストーリー^_^;)このアルバム収録の「YES-YES-YES」は、ラストのサビ部分に武道館の5人でのラストライブでの観客の歌声が重ねられています。
この歌の中の二人ですが、僕は君のことがすごく好きなのに、君(彼女)は彼のそんな気持ちがわからなくて不安に思っているようで。
僕もあの頃はどうかしていたんだ、無くすものは君のほかにはない…だから僕を信じて、連れていくから手を離さないで!
というのが歌詞の要約ですが、どうも男性が多くを語らないか不愛想なのか、彼女は愛されているのに愛が足りないと思っているのかな?というのが思春期の自分の感想でした。
今もさほどその感想は変わらないですが、男性の後をついていくような女性って今はあまりいないような気もする(笑)。
この歌の歌詞の中で、
消えないうちに愛を 預けておくから
切ないときには 開けてみればいい
(中略)
君の嫌いな東京も 秋はすてきな街
でも大切なことは ふたりでいること
(中略)
振り返らないで 今 君はすてきだよ
僕のゆくところへ あなたを連れてゆくよ
手を離さないで
とあるのですが、田舎育ちの私にとって東京が大都会(byクリスタルキング)なので、漠然と秋の東京に行ってみたいとか、「消えないうちに愛を預けるの?切なくなったら開けていいの?」と、ろくに恋もしていないガキのくせに思いましたね。ものすごく洗練された大人の恋を感じました(*´ω`*)
やがて社会人になって、出張で東京に行った際に立ち寄った青山通りのオシャレなカフェを見て「これがYES-YES-YESの歌で出て来そうな風景かな?」とふと思ったりしました。
今歌詞をみると「消えないうちに愛を預けておくから」って素面(しらふ)では言えないセリフですよね( *´艸`)。
なお、この歌(発売は1982年6月、当時小田さんは34歳)が発表されてから、割とすぐに小田さん自身もご結婚されているので、歌詞創作の際にはその奥様のこともよぎっていたのかな?
この曲は5人のオフコースのラストライブの翌日発売だったこともあり、その後ライブでもあまり歌われなかった気もしますが、ソロのライブで歌われることが多くなって、今ではみんなとサビを合唱するフレンドリーな曲になったと思います。
そうそう、ちょうど先日(2022年7月31日)オンエアがあったテレビ朝日の番組「関ジャム」の小田さん特集でも取り上げられていましたね。
2000年12月31日に行われたカウントダウンライブ(仕事で忙しかったとは言え、どうして応募すらしなかったのかと後悔>_<)での映像が懐かしかったです。
↓この曲終わりでカウントダウン、そして21世紀がスタート!という流れでした。
「関ジャム」では小田さんの”怪物”ぶりについて分析する内容でしたが、古参のファンにはあの回だけでは尺が足りない感じでした(経歴のまとめとか、エピソード等でちょっと違うかな…ということもあったし)。
でも、小田さんやオフコースのことをあまり知らない方々に、小田さんに興味を持ってもらえるきっかけとなったので、この時期のオンエアがありがたかったなぁ。
ちょうどオンエア前に小田さんがコロナ罹患のニュースが飛び込んで来て、全国ツアーも一旦取り止めになっています(おそらく振替公演があるかと思いますが)。
出来る限り早めの快癒を祈念します…。
↓備忘録的に貼っておきます
★宮本浩次(エレファントカシマシ)「笑顔の未来へ」
↓この曲のことを語る前に一言、MVがとてもキュート♪
こちらの曲は、発売当時どこかで聞いたことがあった(サビに聞き覚えがあった)のですが、その時はエレカシの曲とは認識していませんでした。今ならすぐ気づくのに…^_^;
とてもPOPな曲調や、笑顔というワードのタイトルから健全で明るいラブソングを想像させます。
でも歌に出て来る女性は現状に不安がありそう…というか、この恋を続けることにやや臆病になっている様子が伺えます。
そんな彼女に対し、彼は「笑顔の未来に連れていくよ!」と言い切って、多分大団円なハッピーエンドへ向かいます。
小田さんの歌詞は、言葉が簡潔でシーンが映像のように浮かぶイメージ(その時の登場人物は何故か小田さん本人ではない)ですが宮本さんの場合、この歌のMVがご本人出演だからということもありますが、歌詞に出て来る一人称が「俺」なので「あ、宮本さんのこと?」って思ってしまいますね。
この歌が実体験かは別として彼と彼女の関係は対等というかそれほど年も離れていないような。
もっと想像を膨らませると、彼女と断定せずにファンに向けられた歌なのかも?と思ったりします。
愛しい人俺は結構都合良く出来ているんだ
どんな悲しみからもすぐに立ち上がるのさ
あなたが望むなら 俺は大見栄きって
かっこ良くいたいと思っているよ my little girl
(中略)
輝くメモリー あなたを連れて行くよ 笑顔の未来へ
この歌詞にあるように、彼ってそんなに強い人じゃないのかもしれないけど、彼女のためなら体を張って守ってくれそうな気がします( *´艸`)。
原曲では「涙のテロリスト」という仮題だったと聞いて、それはそれで面白い!と思いましたが、「笑顔の未来へ」の方がキラキラした未来を一緒に見たい気にさせられます。
この歌が発表されたのは2007年頃で宮本さんは41歳なのですね…当時も見た目が若いので実年齢には驚きますが、見た目だけでなく永遠の少年性がある希少な人だと思います。
↓最近観たコンテンツ。音楽プロデューサーの蔦屋好位置さんが4分過ぎあたりで宮本さんとの出会い(「笑顔の未来へ」のアレンジ)のエピソードをモノマネ入りでお話しされています。蔦屋さんも宮本さんにかなり惚れているなぁ( *´艸`)
「連れていくよ」のニュアンスはそれぞれのキャラの違いがあれど、あの破壊力のあるそれぞれの声で歌われると…脳内に幸せホルモンがドバドバっと出ますね( *´艸`)。
痛いファンとしては、この2曲を入れ替わって歌って欲しいな~。
小田さんが「So sweet 泣いてるメモリィー 涙のテロリストは手に負えない」、宮本さんが「君が思うよりきっと僕は君が好きで でもいつも君はそんな顔して」と歌うのを想像すると、その歌詞とのギャップに悶絶しそうです(笑)。
↓なお、私が持っているDVD、小田さんの方(左)はメチャメチャ観ましたが、エレカシの方(右)は最近しがみはじめました。
あ、「しがむ」って関西弁みたいですね^_^;噛みしめるという意味でして、これからたくさん観る予定(笑)
そうだ!もうすぐ(8/14日曜日17:30~)WOWOWで宮本さんのライブ「縦横無尽完結編 on birthday」のオンエアです!WOWOW加入したよ~(=゚ω゚)ノ☆
久々にご本人からのインスタもUPされていたのも嬉しい限り( *´艸`)。
「東京」って詩的響きがある(個人の感想)
それにしても、「東京」という単語って何だかシュッとしたものを関西人なので感じてしまいます。シュッとしてるも関西弁やなぁ
関西って自分も住んでいるし関西弁のイメージもあるから、泥臭いというか変なリアリティがあるのですよね。
特に「大阪」「新地」「道頓堀」は言わずもがな、関西では粋なイメージの「京都」「神戸」ですら演歌か歌謡曲の世界です。奈良は歌にも出て来ない(泣)
あ、「笑顔の未来へ」には歌詞に「東京」と出て来ませんが、宮本さんが東京出身なので東京感を勝手に感じています^_^;
ついでと言っては何ですが、お二人の歌に「東京」が出て来るものをピックアップしました(エレカシ歴が浅いので、とりあえず知っているものを^_^;)。
なお、小田さんと宮本さんの歌には同じタイトルのものがあって、その一つが「東京の空」。
ご自身の若い頃を振り返るかのような小田さんの歌詞が、宮本さんの歌詞の「俺」に対して声を掛けているように感じました。
☆小田さん(オフコース)の歌に「東京」が出て来るもの ※YES-YES-YESは前述
オフコース ENDLESS NIGHTS 歌詞 - 歌ネット
☆宮本さん(エレカシ)の歌に「東京」が出て来るもの
エレファントカシマシ 東京からまんまで宇宙 歌詞 - 歌ネット
エレファントカシマシ ロック屋(五月雨東京) 歌詞 - 歌ネット