財布をよりミニマルに
小さい財布を使うようになって15年以上経ちます。
今まで使っていた財布は、ヤギ革で色もグレージュ(中はベビーピンク)で気に入っていましたが、さすがに表面に汚れ&色落ちしてきました。途中からコインケース別持ちスタイルにしたのでコイン収納部はきれいなままでしたが
↓前の財布の購入当時の記事
↓小銭入れとの2個持ちを取り入れた頃
そんなある日、名刺入れ(カードケース)をミニ財布的に使っている事例をネットで見かけてから、俄然興味が増しました。
これと小銭入れとの2個持ちが自分のライフスタイルに合いそう…ということで、メルカリでエルメスのカードケース「カルヴィ」と小銭入れ「バスティア」をメルカリでポチり、日々使っております。
今までもミニ財布を使っていたので、カルヴィのサイズ感に対しては合格!ですが、機能面ではパーフェクトと言えない点もあります。
最後は強引に「エルメス愛」で乗り越える形になるのですが(笑)…ということで、カルヴィの良い所・そうでもない所の話をログします。
財布としての「機能」を求めすぎなければ〇
そもそもカルヴィは「名刺入れ」が本領ですから、本体の厚みがさほどありません。
見た目はややプックリしていますが、素材(牛革・型押し)自体が薄く、何と言っても軽い!
小銭入れとのセット持ち運びをしても以前のミニ財布より厚みがないので、小さいバッグに入れても邪魔になりにくいです。
↓装飾物が一切ないミニマルデザイン
↓写真では厚みがあるように見えますが、触るとそうでもないです
↓折り紙作品的な印象の内側は、縫製されていない&スナップのみのシンプルさ
収納は2ヶ所あるので、片方にクレジットカードや運転免許証等のカードを入れ、もう片方にお札(色々試しましたが3つ折りにするのがベスト)と、状況に応じて硬貨も入れるパターンが多いと思われます。
私も初めの頃はそうしていましたが、色が氾濫して見た目にガチャガチャしているのが気になっていました。
↓コインもダイレクトに入れられないことはないのですが、振り回すとこぼれ落ちる可能性もあるのでお釣りを硬貨でもらった時の一時しのぎとして捉えた方が良さそう(何度も言いますが、元々カード入れですからね)
また、お金をダイレクトに入れるとケースの内側が汚れて来そうだと^_^;←変な所で潔癖くさいことを言う私
であれば、ビニールケースに入れておけば汚れも気にならないし使いやすいかも?と思ったので、黒のケースを別途購入しました。
↓お札は3つ折り収納
↓小銭はコインケースの方がメインですが、念のため用にこっちにも少し入れておくことに
↓これらを本体に収納すると…
↓見た目もスッキリ(*´ω`)
ここまでしないといけないのかいっ?!いうのはちょっと置きときまして^_^;
実は、カルヴィの収納部にこのケースを入れた方がクレジットカード類が出しやすくなりました。
もちろんたくさんのカードを入れ過ぎると、ケース自体の厚みが増すのでよろしくないのですが、枚数が少なすぎても安定感がないという(何度も言いますが、本来の使い方と違いますからね、そもそも)。
そして、お札も手間ですが1枚ずつ3つ折りにしてビニールケースに入れておくと、お札での支払い時にこのケースごと取り出せるので便利。
自分でこれを書いていて、正直普通の財布の方が断然使いやすいのでは?という内なる声が聞こえますが(笑)、私の中ではとにかく嵩張らないことが第一優先で、使い勝手は後でもいいやといういい加減さ。
さらに開き直って…一度エルメスの革小物を使ってみたかったのですよ(財布は高すぎで買えないし)。
↓コインケースのバスティアのフォルムが好き、ということもあるのですよね…蓋のマチのところに小銭が溜まるのでコインが探しやすいメリットが
↓意外と千円札はすぐに必要な場面があるので(社用で切符を現金で買う時とか)、2つ折りにして収納
↓ケチ臭いですが、ここでも内部の汚れ付着を少しでも防ぐべく、お札を内側のカバー代わりにしてコインを収納するという(笑)
↓調子こいて、色違い(エトゥープ)も買ってしまった…気分に合わせてこちらを小銭入れとして同行させることも。「コイン以外に小さいアイテムの収納にもおすすめ」という記事を見たので、真似してイヤフォンを入れたりアクセやハンドクリームの小分けしたものを入れたりもします。
イマイチな点^_^;
私視点で、カルヴィが財布としてイマイチかも?と思う点ですが、スムーズな金銭の出し入れのアクションにはやや不向きかと。
餅は餅屋と言いますか、やはり財布として作られているものとは決定的に違いますから、さっと紙幣や硬貨を出したい&戻したいという方にはおすすめできません。
ある程度の年代の人だと、お札を3つ折りで収納して支払時にそれを取り出して広げている絵面はスマートじゃないと感じるのでは(私もその世代の方なので^_^;)。
昔ながらの、優雅にお札で支払って…という所作はできないことを念頭に、それよりも省スペースやミニマルデザインを優先したアイテムとして、そこは割り切る人でないと使っていくには厳しいと思います。
小さくても機能に手を抜かない系のミニ財布もたくさん世にあるので、この辺りは個人の価値観次第でしょうか。
カルヴィデュオについて
なお、2個持ち自体がミニマルじゃない!という場合、エルメスには「カルヴィデュオ」という、カルヴィの機能(カード収納2ヶ所)にコイン収納スペースが付いたタイプもあることを併せてお伝えします。
正直、こっちの方がミニマル財布として完成されているのでは?と後から思ったのも事実ですが、2個持ち体制も別段問題がないのでスルーしておりました。
でも、なんだかんだで気になるようになり色々と検討した結果、後日メルカリで手に入れました(笑)。
↓エルメス公式サイトではカルヴィ(デュオ コンパクト)が正式な名称のようです
せっかくなので、レアなボックスカーフ素材を選びましたが、手元に届いた現物を見て、ボックスカーフの美しさにビビりました。
想像していたのはもっと硬めの質感だったですが、張りがあっても意外にしっとり柔らかい手触りだったので、引っかいたりぶつけたりしたらどうしよう?!という感じで、デイリーにガンガン使うにはまだまだ私の修業が足りないです(笑)。
カルヴィデュオではコイン収納パーツが加わることで、その分全体がぶ厚くなるのかな?と思っていましたが、革自体に厚みがさほどないので、その点は気になりません。
なお、このコイン収納パーツの裏側にもう一つの収納スペースがあるのですが、ここに折りたたんだお札を入れる方もいらっしゃるようですし、カード類ももちろん入ります。
レシート類を一旦入れたり、日常の使用頻度が高くないカード類(例:健康保険証)をここに仕舞っておくスペースとして使うのが便利かも(私はクーポン等のチケットを入れようかなと)。
ま、あまりすべてのポケットに入れ過ぎると、カルヴィデュオ本来のスマートなシルエットに悪影響が出るかも^_^;?
やり過ぎない範囲で、使い勝手をあれやこれや模索するのも…楽しいかもしれません。
そしてさらにびっくりする点ですが、このコイン収納のパーツ部分をぐいーんと引き出すと…↓
写真のようにトレイのような感じで出てくるので、小銭が取り出しやすくなります。
ネットで、そういう使い方をしているという記事を見かけた時は、本当にそうなのか気になっていたのですが、実物で試して納得。
あ、元々そういう風に使うことをエルメス自体が推奨しているのかは?ですが^_^;
と言いますのは、エルメスの直営店で展示品を見せてもらった際、引き出した状態を見たくて引っ張ろうとすると「あ、引っ張らないでください!」と止められてしまったので^_^;
公式にはおすすめされていないやり方かもしれないので、この辺りは自己責任で判断すべきですね。
私は普段はカルヴィとバスティアの2個持ちで、荷物を最小限にしたいシーン(例:旅行)でカルヴィデュオを使う予定です。
カルヴィは、財布使い以外に元々の役割である名刺入れとして使うことも今後ありうるので、必要に応じて臨機応変に対応しようと思います。
↓カルヴィ(右)とカルヴィデュオ(左)のサイズ感ですが、コイン収納部の干渉の都合なのか、ちょっとカルヴィデュオの方が大きく厚みがありました。個体差の違いや使用する素材による違いなのかもしれませんので、あくまで参考ということで。色は同じ黒でも、革で雰囲気がこんなに変わります。どっちも好き♪ですが、気兼ねせず使えるのは右の型押し(エプソン)の方かと思います。
「自分がどうありたいか」がモノ選びに現れる
私はミーハーだし見栄も多少張りたい(つまりは欲張り)ですが、変な自分の信念があって、「他人がどう思っても別にそれは私じゃないからどうでも良い」という風に物事を考えることが年々増えてきたので、やってみて自分でダメだったと諦めがつくまでは、今回のようなモノ選びをしていくのだと思います。
ところで財布は消耗品なので、値が張るものを持つと、購入時に費やしたコストの回収が難しいアイテムではないか?という思いは昔からあります。
丁寧に扱っているつもりでも、2年程経てば角擦れや色が汚くなったりとくたびれ感が出やすくなります。
一部の「革を育てる」系のタイプを除くと、買い替えた方が気分も運気も上がる気がします。
そう言いつつ、何故わざわざエルメスを選ぶねん!という話なんですけどね^_^;
私がこれらを選んだ時の決め手になった記事がこちらでして↓
男性の、しかも若めの世代がメインターゲットの雑誌のネット記事ですが(ミーハーなんで)。
見た目ごっつい感じの男性が、大事にアイテムを使っている写真を見た時に、「ああ、私もこういう持ち方に憧れていたんだ」と感じました。
なので、ボロボロになるまで使いたい…というとちょっと違いますが、出来るだけ大事に使っていきたいと思います。
余談:フリマサイトへの、心のハードルが下がった
実は先日、絶対似合うと思って購入したスカーフが、開封して鏡の前で合わせてみたらこれが絶望的に似合わなかったのです(ブランド公式オンラインショップで、個人都合の返品不可)。スカーフ自体はとても素敵なのですが
こういう時は所有したままだと悶々するので、素早く手放す手段として買取ショップへ売りに行くのですが、今回はちょっとでもコスト回収したくて、それまでは自分が使うにはハードルが高いと思っていたメルカリでの販売にチャレンジしました。
そこで感じたのは、市場の需要と供給で「取引額」が決まるという現実。
プラス販売手数料も引かれますから、それを踏まえての価格設定の難しさ、値下げのタイミングも(想像以上の値引のお願いもされて、すごくドキドキしました)。
結局、購入価格から大幅に値下げしてやっと売れたのですが、それでも取引結果は買取ショップに売却するよりお得感はあったと思います。
これは逆に購入する側からすれば、メリットなんですよね。
通常で購入するよりも価格がお得だったり、探しても実店舗や公式サイトで見つからない(完売等)ものも絶賛販売中だったりします。
今回もメルカリにたくさん出品されている未使用品から吟味して購入しました。
正直割高になったものもありますが、直営店で手に入りにくいものがすぐ手に入る=時間メリットと捉えていました。最近のエルメスに限らずインポートアイテムの価格上昇が半端ないので、欲しいなら値上げ前に早めに買いたい^_^;
いわゆる「バイヤーさん」もここには沢山いるのだなと思いつつも、アイテムが決定していれば交通費等のコストを考慮しても、家に居ながらにして購入できるこのシステムって便利だなと思います。
そして、実店舗での接客において、スタッフの接客スキルに疑問をよく感じるので(ここは長年の職業病的なところがあるので、つい厳しく見てしまう自分^_^;)、接客が不要だったり、お店での買い物体験重視派でなければ、ネットでの個人間取引サイトは選択肢に十分なり得るのだと思います。
もちろん、アイテムが本物かどうか云々のリスクも同時に負うので、心配ならば専門のリサイクル系ショップで鑑定済みのものを買うという選択肢もあるかと(金額が高くなるのはそういった鑑定費として考えて)。
しかし、メルカリには魅力的な商品があるもんだなと、ついついサイトを覗きに行く癖が付いたので、これはちょっと自制せねば(笑)。