気に入っていたのに、使いこなせなくなった
持っている服がベーシックなデザインで白黒カラーに偏っているのですが、服では難しい綺麗な色&柄を抵抗なく受け入れさせてくれる存在がスカーフ。
特にエルメスの「始まりの歌」という名前の2枚は、目で愛でるだけでも気分が上がりました。
↓こちらを買った後に、茶系の配色も追加で購入した程に気に入っていた柄だったのです
服飾品は「使ってなんぼ!」なところもありますので、日常でガシガシ使おうとしておりました
が、しかし。
夏は暑くてスカーフを巻くのが厳しい→無地Tシャツやジーンズの腰回りににふわりと巻く等試みるがやっぱり暑かったことで思った程使わなくて。
でも、ちょっと寒くなった頃がスカーフの取り入れ時!ということで冬に大いに期待しました。
ところが、寒くなりタートルを着るとスカーフの出番がなくなる→春も思った程使わない→そのうち夏になり、暑くてやっぱりスカーフを巻くことがない…という感じに。
2024年秋冬シーズンを前に、「使いたいけど何故か使いにくい」という矛盾がストレスになるので、スカーフを手放してしまおうと決意しました。
持っていると何かしら「期待」しますが、タンスの肥やしになっている現状の方がしんどいのです…。
手放して、手に入れる
手放すスカーフは当たり前ですが中古なので、メルカリに出品する際の価格設定が結構難しいなと思いました。少しでもいい値段で売りたいというケチ根性が^_^;
こちらは数年前のデザインですが、新品だと今でもそれなりの価格で販売されています。
でもプレミアが付いている訳でもないので、中古だとなおさら市場ニーズ価格が推測しにくい。
ということで、今回はあまり使っていなかったリモワの機内持ち込みサイズのスーツケース(20年近く前のもの^_^;)と一緒に、ブランド専門買取サービスに査定を依頼しました。
余談ですが、リモワの査定は、2社の簡易見積の時点で良い値が付いていた業者を選びました。
リモワって結構お値段がするし、廃番になったタイプ(サルサ)は中古でも程度が良ければ今でもまあまあの価格で売れるみたいなのですね。
で、その業者で一緒に査定してもらったスカーフの買取価格が「まあそんなところですよね」という金額でした。
それよりも古いリモワの買取価格が高かったことに驚きましたが、まとめ売りで買取価格をもうちょい上げてもらう作戦に切り替えました。
意外とお金で解決してしまったな…でもおかげで未練がさほど残らずに済みました。
しかしここで終わらないのが私です(笑)。
スカーフを手放した理由は、そのサイズ感(90cm角)と綺麗な配色を活かせなかったからであって、アイテムとしては欲しい→大判より小さめの方が使い勝手が良いことを経験として実感していたので、そのサイズでピンと来た柄があればそれを買おうと実は前から決めていました。
で、買ったのが白黒のこちら。
55cmサイズは気負わずさらっと巻けるのと、タートルからちらりと見せるのにもかさばりにくいので重宝しそうです。
早速残暑の頃から使い出し、身に着ける以外にバッグ(の持ち手)にさっと巻いてアクセサリー的にも使ったりしておりまして、想像以上にヘビロテ中。
なお、手放したスカーフ2枚の買取価格に対して今回購入したコストを計算すると悲しくなるので(笑)、いつものようにマイナス分は「ちょっといいお店でディナーを数回回食べた」ことにしました。
ま、そもそものスカーフ購入当時のコストまで入れてしまうと「ああ、めちゃくちゃ損した!」となるのですが、それを言い出すとキリが無くなってしまうので、「より自分にフィットするアイテムをやっと手に入れたよね」とポジティブに捉えるようにしました(笑)。
はぁ…なかなか「お買い物上手」になれないなぁ、私。
今回再認識したのが、一生使える(かもしれない)モノでも、「旬」があるということ。
やっぱりファッションアイテムは、品質の劣化(消費期限)<自分的飽き(賞味期限)のようです。
もちろん、モノとしてはまだまだ使えるのですが、それを使う側の事情で「命」が決まるというか何というか(ああ語彙力無し^_^;)。
あと服は手に入れた時の価格を回収する前に物理的事情(例:サイズアウト)もありえますから、これも悲しいですよね。
エルメスのスカーフの柄の中で何度も用いられる古典柄にしても、時代に合わせて配色やモチーフの切り取り方等でアップデートを繰り返しています。
今回入手した柄(エプロンドール)もいわゆる古典柄ですが、ペイズリーや星っぽいモチーフとの組み合わせでアップデートされていることもあり、カジュアル使いが非常にしやすくなっています。
これも今は「自分的旬アイテム」として重宝していますが、数年後はどうなるのかは?です。
…あれ、これってそのまま自分のスタイリングにも言えることかも!
定番アイテムでも、同じモノをそのままずっと着続けられるかと言われるとそうじゃない。
自分の年齢や体型やシーン等条件が変われば見直しが不可欠なので、今の自分にフィットしたスタイリングに無理なくアップデートできる定番アイテムの見極め力が必要です。
いつものスタイリングなのにある日急に違和感を感じたりする時が、見直しのサインであることは間違いない。
ありゃりゃ…それだと最近違和感のサインが多く発せられているような気がして来ました。
この前に手放したダッフルコートやニット類もそうですが、それらが数多く現れるとなかなかしんどいですね^_^;
自分の味方だと思っていた「一生もの」や「定番」が時に足かせになりかねないな、と感じた2024年秋でした。