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自分にとっての心地よい暮らしのあれやこれやを綴ります。

ponpocoさん著「66歳、まずやってみる。人生を愉しむシンプル暮らし 」を読みました。

先達はあらまほしきことなり

ミニマリストブロガーponpocoさんが、お母様であるpocohahaさんのシニアライフについて書かれた本「66歳、まずやってみる。人生を愉しむシンプル暮らし 」が発売されています。

(ponpocoさんとのご縁があり、この度著書をご恵贈いただきました。この場をお借りして、ponpocoさんと扶桑社様に感謝申し上げます^_^誠にありがとうございました。)

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ponpoco-minimalist.com

ponpocoさんがご自身のブログでお母様のことを度々語られていたこともあり、勝手にpocohahaさんにも親近感は持っていたのでした。

↓お母様であるpocohahaさんのライフスタイル等が語られていますよ

ponpoco-minimalist.com

pocohahaさんはシンプルライフを軽々と実践されているのかなと思っていましたが、改めて一冊にまとめられたものを読むと、実は時間をかけて(東日本大震災を機に50代の頃から約10年をかけて徐々に、とのこと)アップデートされているということがわかりました。

私の周りにpocohahaさんのようなシンプルライフを実践している「先達」がいないこともあって、そう遠くはない自分の未来(60代)に向けての具体的なライフハック本としてもとても有益だと感じました。

 

自分が心地良く暮らすために「手放す」という手段をpocohahaさんはスマートに実行されている印象がありましたが、本にあったマキシマリストの旦那様とのエピソード等を拝読すると、pocohahaさんも価値観の違いでのご苦労がかなりあったのかも…と思いました。

でもお互いの価値観の違いを認め、不干渉のルールをもってバランスを保たれているのかな?それが夫婦円満の秘訣なのかも?とほっこりしたり^_^

私も結構モノは減らしてきた自負がありますが、同居の家族(我が家の場合は母)と自分の価値観と合わないことでモヤっとすることが度々あります。

そう言いつつ、私主導でインテリアやライフスタイルに関するルールを決めたりしているので、我を通しちゃってるのですが^_^;母よ、すまぬ

母にも自分のこだわりや、年齢から来る自身のジレンマ(手術の後遺症で自分が思うように体を動かせなくなったことも含め)で、やりたいようにできないストレスも実は結構あるのかもと思っています。

なので、生活シーンで二人で使うものを購入・導入する際は、事前に母に説明しておくことを徹底しています(母も操作できる等がポイント)。

そう言いつつ、自分以外の人間が同じ家で暮らす場合、許容範囲の設定は永遠の課題ですね。

そして自分でも数年後どういう状況にあるのかも正直わからないですから、その時にならないとわからないことも多いでしょう(その時初めて母の気持ちが理解できるのかもしれません)。

 

スッキリ暮らすことへの行動は、将来の自分へのギフトになる

本を読んで再認識したのが、シンプルライフの実現には、「いつか」ではなく思い立った時から少しでも早く実践に移すことが極意だということ。

pocohahaさんの実践エピソードを読むと、年齢を重ねたことによる体力の衰え等の抗えない様子も伺えました。

やっぱりやりたいことをやるならば、やれるときに片付けておく方がベターなんだと。

現在50代前半の私も、40代の頃のような「キレ」「判断力」が鈍り、「凡ミス」「うっかり」「抜け」等の行動が増えてきたように思うのです。

昔(私が30代前半)、職場の60代再雇用の大先輩がちょいちょいミスや勘違いをされていて「ありゃりゃ~」ということがありましたが、今となっては「わかるわ、その時はそんなミスに気づかなかったもん!(半分開き直り)」ですから^_^;

 

さて、シンプルにスッキリ暮らすことと、心の豊かさや満足とがリンクしているということは、普遍の定理とも言える「Less is  more(少ないことこそ豊かである)」なんですよね。

不要なものを減らすことは、シンプルライフの実現には絶対と言っていい程避けて通れないのですが、老いていく将来の自分に無理をできるだけさせない「先送りのギフト」なのかもと思ったのです。

「今日が一番若い日」と捉えると、小さいことからでもいいので実践しようという気になりますね。

例えば小掃除や引出しの1つだけでも整理する…スッキリ&きれいになると、他もそうしたくなる気持ちが増します。

もちろん、心身共に疲れ果てている時もありますから、その時は無理を絶対にせずに。

個人的には、ミニマルライフを急激に推し進めるとリバウンドすると思うので注意が必要かと思います(自分が正にそうでした)。

↓自分の過去記事

www.icelifestyle.site

「他人からどう思われるのかより自分がどう思うのか」ということをpocohahaさんもおっしゃっていますが、人と比べることは本当にしんどくなるので、自分が共感できる事項を、自分のペースで真似てみることからスタートすると良いのでは?また、プロの方に委ねるということも選択肢に入れてもいいのかもと。

 

「まず、やってみよう!」と思えるコンテンツがたくさん

さて、pocohahaさんの実践されていることや考え方の詳細は本を是非お読みください!ということになりますが、ノウハウ本的気難しさを感じることはないので、年長のやさしい先輩が「私はこうしているけれど、無理なくそれぞれの考え方やペースでどうぞ^_^;」という感覚で読み進められると思います。←すみません、一冊にまとめるのには多大な時間と労力が費やされたであろうと推測します…

私はpocohahaさんのキッチンの写真(ponpocoさんのブログで初めて見た時も)が、ものすごくすっきりしているのにきちんと生活感もあるのが好きです。

きっとpocohahaさんがこのキッチンを大事に使われてるのでしょうね…ダイニングテーブルの天板のエピソードにも「愛」を感じました。

写真を通してですが、モノが活き活きとしているように見えるのって、実は奇跡的なことじゃないでしょうか?私の持ち物もそうありたい…と。

 

ここからは備忘録的なものですが、個人的に刺さったことを本の見出しの言葉と共に記します。

・体力と気力があるうちに大きい家具を減らす

・すぐ買わずに、家にあるモノで工夫してみる

大きい家具を減らす事例で、食器棚をセパレートして活用するお話がありましたが、私だと有無を言わさず全捨てしてしまうところですので^_^;大事にしてきたものを活かすということをもうちょっと考えようと反省。

そもそも購入の時点で、始末のことも考えておかないといけないのですよね…うん。

祖母の残したタンスや着物は、母が一旦処分着物を処分したところでストップしています。

着物はすぐにでも処分できるのですが、タンスの場合運搬手配&コストの手間&優先順位云々…つまりはタイミングを逸しております。

無駄に部屋数が多い家ゆえ、置き場所が確保できているので緊急性の低い話でもありますが、これは50代のうちに決断したいですね(あと6年程ですが^_^;)。

あ!客用の布団とかも押し入れに…ここは開けること自体が怖いです^_^;思い出しちゃった汗

・写真は各シーンでとびきりの一枚があればいい

40代を過ぎてからは、自分の容姿の衰えが加速したので写真を撮っても現像することが無くなりました(証明写真ぐらいですね)。

輝いていたと自負できる30代までの写真の、自分がイケてる(笑)写真だけを残そうと思います。

遺影のことを考えることは実は結構あるのですが、どこかにモノクロの雰囲気のある写真を撮影するようなスタジオがないかな~と、割と真面目に思っています。

自分がこの世からいなくなれば、私のことを知っている人も同じように減るので、多少修正を入れても、若めの写真でもいのかも!なんて^_^;

・”モノを捨てられない夫”との譲り合い

私にはパートナーは居ませんが、昔のパートナー(婚姻関係ではなかったけれど)がまさに「捨てられない人」で、パートナー解消した一因にこのことが潜在的にあったことは否めません。

絶対的価値観の違いは、時に憎しみすらも生じさせるものだと私は思っていますが、pocohahaさんの考え方や実践方法を読むと、私にもっと思いやりがあれば、今の自分はどうなっているのかな^_^;と考えされられました。でも、当時の決断があっての今の自分があるのだとも思っています

自分以外は血縁があろうがなかろうが「他人」で、それぞれの生き方・考え方を尊重したり譲り合う・認め合う…ここに至るまで、pocohahaさんも色々とあったのだと思いつつ、貴重な話を聞けた気分になりました。

この章のエピソードに共感される方、多いのではないかと思います。

・推し活で心豊かに

「ええ、そうですよね!」と一人本につぶやく私(笑)。

推しが居るのと居ないのとでこれだけ世の中の色が変わるのか?!と思うようなこともちょいちょいあるので(私の場合はライブに行った時やプライベートで嫌なことがあった時)、心の支えや頑張れるきっかけとして私も推し活は大賛成。

推しは別に人間でなくても、他の生き物やモノでも良くて、自分にとって宝物のように感じればOKと思います。

・「墓じまい」をどうするか

これは一人で勝手に決められない究極の問題です。

自分だと要らないものと言い切れますが、母や兄がどう思っているのか(兄はどうもそのままにしておきたいことを以前話してきたので余計に^_^;)。

個人的には、自分がこの世から去る時は今住んでいるこの家も処分方法が決まっているようにしておきたいのですが、一応血縁的な事象はきちんとひざを突き合わせて話さないといけないなと。

仏壇や葬式にしても、信仰心の薄い私でもちょっとためらいのあるこれらについてはきちんと始末をつけないとな…ああ、これは先送りしちゃおう^_^;←正直長男である兄の案件かもしれないし

これに関連して実家の片付け=我が家は今住んでいる家がそうなので、これについてはまだ自分の判断でできることが多いです。

引き続きリフォームや廃棄を含めた処分方法を、お金と相談して進めていこうと思います。

・何歳になっても学ぶ、何歳でも成長できる

うちの母の例で言うと、元々勉強が苦手だったこともあって、幼い頃に勉強を教えてもらったことは記憶にないし、読書や学びをやっている姿を見たことがほぼないです(60代で書道を習っていたぐらいかな?)。

逆に父は勉強&読書家で、韓国演歌にハマってからはハングルを独学して韓国旅行をしたり(1990年前後なので、今のような韓流カルチャーではない時代)、好奇心旺盛で最新家電もよく買っていました(すぐ飽きてまた新しいのを買う)。

パソコンも父が自分用に買って(当時私は電源ボタンの位置すら知らず)、遺言的なものをフロッピーディスクに残していました。

私は両親のハイブリッド(?)で勉強はあまりしないけどモノはバンバン買うタイプなので(笑)…でも、長年勤めた百貨店を辞めてから、肩書がなくなった自分には何もないという事実にハッとさせられ、それまでやらなかったスキル獲得のための勉強をするようになりました。

昨年に宅建士の資格を取得(必要に迫られた&試験3度目の正直でした^_^;)した時は、50歳を過ぎてもできることはまだあるのだということを実感しました。

決してコツコツ型ではなく、気が向かないと(若しくは追い込まれないと)学ばない傾向にある自分ですが、学ぶ過程でそれまで気に留めなかった事象に興味が持てたり、同じことでも視点を変えて考えるようになってきました。

そういう意味でも、学びは生きる上で糧でもあり、向上心は年を取っても持っているに越したことはないと思っています。

資格取得にこだわらず、興味があることや生きていく上で有益なことを学ぶには、便利で低コスト・無料コンテンツも選択可能な今っていいですよね。

勉強しなきゃ…と変な義務感ではなく、それぞれのタイミングで興味のある事象をインプット&アウトプットできるように、私も柔軟にやっていこうと改めて思いました。

そして昔からの夢を実現しようと英語を学んでいらっしゃるpocohahaさん、やはり素敵です!

 

( ゚д゚)ハッ!

私が本の感想を書くと、つい自分語りをしてしまって…アカンやん^_^;

ということで、pocohahaさん世代はもちろん、これからシニアに向かって行く我々R50世代も、そしてponpocoさんと同世代の親御さんが居る若い世代の方にも、それぞれで感じるものがあるのでは?と思う本でした(*'▽')!

そうそう、「たのしむ」の表記が「楽しむ」ではなく「愉しむ」であることも深い!ですね。

 

そしてponpocoさんご自身のエッセイ本「200着の服を8割減らしたら おしゃれがずっと楽しくなった」も読みごたえがあります!

ファッションのお話だけでなく、ponpocoさんのライフスタイル観も同時に読めちゃいます。

ponpocoさんは私よりはるかに若いのにしっかりされているなぁ…とこの本を読んだ時も感じましたが、この度のpocohahaさんについての著書を読んで、より「そうだわ!」思うようになりました。

これからも学ばせてください<(_ _)>

↓ponpocoさんのブログはこちらから^_^

ponpoco-minimalist.com