数年前、ミニマリストが大注目されていた時。
その頃いろいろなことが嫌になっていて、身の回りのモノを急に処分したくなって、ひたすら捨てまくりました。
参考にしていたブログや本に掲載されている「捨て体験」に大いに刺激も受けました。
クローゼットがどんどんガランとした空間に。
たくさんのゴミ袋が生産されていくのを見て嬉々としたり。
捨てるのが楽しくなりました。
人にも「どんどん捨てなよ。すごくスッキリするよ。」などと生意気にもアドバイスをするようにもなりました。
「捨てることは正義」と思うようにもなりました。
こうしていつの間にか、「捨てハイ」になっていたというか、減らすという手段を経て心を楽にしたいはずが、捨てることが目的になってしまっていたのです。
結果、見た目はミニマルライフに近づきましたが、心は逆に深みにはまってしまいました。
これって「ミニマリストリバウンド」状態だったのかと思います。
その後も仕事面やプライベートでもうまくいかないことがずっと続き、強制的にその環境をリセットすることに決めて実家に戻ってきたのです。
しばらくはかなり落ち込んでいたのですが、だんだん自分の「居場所作り」をもう一度したくなったのです。
無理に減らしてしまったことで不足していた服を買い足したり、肌触りのいいストールを新たに購入して冬の寒さをしのいだり。
使っていないのに残しておいたブランドのバッグを売って得られたお金で、自分にとって使い勝手のよいナイロンのバッグを買いました。
ボロボロだった指先を見ていて、久しぶりにネイルサロンに行ったり、疲れた体を癒すために何年振りかでボディマッサージを受けました。
家で明るい気持ちになれるよう、アロマディフューザーを久しぶりに使って香りを楽しんだり、女性ホルモン活性化と称してROSEの香りをセレクトしたり。
自分にモノとコトを与えることで、凝り固まった自分を解放しようと思ったのです。
もちろんこれらの行動は自分を甘やかす行動なので、過度にやり続けるとダメなのですが、適度な「増量」は私に「心地よい暮らしを、今度は無理なく目指す」という方向に変えてくれたのかなと思います。
自分なりに積み上げてきたキャリアはもうなくなってしまったけれど。
人はそれを「逃げた」と言うかもしれないけれど。
まだ自分がどうしたいのか見えていないけれど。
「心地よく暮らす」ために、やりたいようにやってみようかと。
間違っていたらやり直せばいいし、正解などは誰もわからないし。
そんな感じで、1年ほど経った今。
そしてブログを始めて1ヶ月。
他のブロガー様の記事を読んで、心地よい暮らしを目指している人たちがたくさんいることに勇気付けられたり。
これからも増えた・減ったの体験を記しますが、そんな「成長過程」も今度は楽しもうと思います。
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