いい靴は素敵な場所へ連れて行ってくれた
私がインポートブランドの靴を履き出したのは社会人になってから。
そしてちょっとハイブランドっぽい靴を履いたのは30代以降。
セレクトショップや百貨店に置いてあったそれらは、見ているだけでもワクワクするアイテムでした。
その中で、自分の足にフィットしたのが「セルジオ・ロッシ」のヒールパンプス。
表現がうまくできないのですが、足入れがよくって、履くと不格好な自分の足でも何だかちょっときれいになった気がするような…気分が上がる靴とはこういう靴のことをいうのかと思いました。
それから何足も買っては履き潰しましたが、走れるハイヒールパンプスってこういうこと!と思えるほどの靴でした。
普段の仕事場(って、百貨店の売場ですが)や、出張・お出かけと幅広く履いていて、いろいろな素敵な場所に連れて行ってくれたような気になりました。
だんだん調子に乗った私は、その後ジミーチュウやクリスチャンルブタンを履くようになりましたが、足の痛みが少ないのはやっぱりロッシ。
↓公式HPからお借りしました。
でも、百貨店の仕事を辞めてから、こういった靴を履くシーンがなくなっていき、手持ちの靴はブランディアに売ったり処分して数が激減しました。
もうセルジオロッシの靴を買うことはないだろうな…なんて思っていたら、新型コロナウイルス感染が原因で、同ブランドの創業者であるセルジオ・ロッシさんがお亡くなりになられたことをニュースで知りました。
↓この方はブランドのCEOです。参考に。
セルジオ・ロッシさんのご尊顔を、こういう形で拝見することになろうとは夢にも思わなかったのですが、世界中のたくさんの女性たちの足元を彩ったであろう優れた靴デザイナーが逝ってしまわれるとは…。
時にハイヒールは私にとって戦いの武器のようなものでもあり、お守りのような存在でもありました。
多くの男性(すべてが敵ではないですが^_^;)の中に埋もれないように、153cmのチビ女が背伸びをするのにこの「武器」を多用していたのです。もう仕事で戦うような思いをすることはおそらくないと思いますが…
いい意味で女性であることを意識させてくれる美のアイテムの創造主が一人減ってしまったことを、私は忘れないようにしたいと思い、ブログに記すことにしました。
それと同時に、イタリアのファッション産業が瀕死の状態にあることが、日本にとっても対岸の火事ではないということを意識させられました。
こういう時にファッションを楽しむこと自体が不謹慎という感じかもしれませんが、適切な「おしゃれ心」は忘れないようにしたい、とも思いました。
尤も不振が長きに渡って続いていたファッション業界も、この度のことで一層の転換期を迎えていることでしょう。
機能的でかつおしゃれ(で、リーズナブルであることはこれからは外せない)なアイテムで巻き返しを図ってほしい!
大好きな人がもし…なんて嫌だ!
セルジオ・ロッシさんは遠く離れたイタリアの方ですが、コメディアンの志村けんさんのこともショックが大きいです、というかこちらの方がもちろん衝撃的すぎましたが。
テレビなどのメディアを通してのコミュニケーションなのに、小さい頃からお世話になっている方が亡くなったような気にさせられました。
著名な方々の感染のニュースが連日報道されていますが、無名である一般市民(もちろん自分も)もどんどん感染や、感染の危険性が上がって来ている現在です。
とうとう緊急事態宣言も発令され、私も通勤先が対象エリアとなっています。
明日から私もテレワーク併用で働くことになりましたが、こういう事態でも対応できるように業務をどう進めるのか(早くこのスタイルに馴染めるように)を考えながら仕事をしようと思っています。
いろいろと政策や会社等の方針にイライラすることも多い時期ではありますが、ここは自己中心にならぬよう、適切な行動を取るように自戒して。
そして、悲しい思いをするようなことができるだけないことを願うばかりです。
もし、自分の大切な人や大好きな人に何か危険なことが起こったら…きっと悲しすぎます。
文字にすると薄っぺらい感じになるのでもうやめますが、とにかく皆様もご自愛ください。