もう1ヶ月以上前になってしまった!
5月に入ってますます気温も上がって来ましたね。
4月に開催された、エレファントカシマシの35周年アリーナツアーの名古屋・大阪公演に行った話を書こう書こうとしているうちに時は流れて^ ^;
ただでさえ記憶領域が狭いのに、エレカシの場合はうまく言えませんが刺さる部分がまた違う領域なのか(笑)、私にとってショックが大きいようで。
その割に、ちゃっかり各公演2日ずつ参戦しています。
エレカシの場合は本当に観ておかないと後悔しちゃう気持ちが強くて。
おそらく宮本浩次さんのパフォーマンスがその日のテンションで色々なバリエーションに発展する(予定調和というものがないですよね)ので、その瞬間に立ち会いたいのですよね(*´꒳`*)。
ブログにライブの様子を書き残すつもりでしたが…日にちが経ってしまった今、それが何だか難しいです^_^;
ということで、レポート風な記事にするのはやめて、印象に残ったものに絞り込んでログしておきます。
内容はあっちこっち行ったり来たりでまとまっていませんが、自分への備忘録を兼ねておりますのであらかじめご了承ください(;´∀`)
共鳴してしまうバラード
コンサートのセットリストは全公演同じ(※大阪1日目だけアンコールが1曲多い)でした。
その中でも、横浜・東京公演からさらに進化していたと個人的に思ったのが「珍奇男」。
私が初めてこの曲の存在を知ったのは、私が宮本さんソロ沼にハマり出して数ヶ月の頃(2022年新春コンサート(武道館)の公式YouTube)。
「おおっ、エレカシの最新ライブからチョイスされる曲ってどんなの?!(*'▽')」と期待していたら、曲タイトルで「?」となり、聴いてますます「???」…私が持っていたエレカシのイメージからかけ離れていて困惑…。
というか、こっちの方がエレカシのエッセンシャルの象徴とも言えるのでしょうね。
とっつきにくいメロディ、狂気じみた歌い方等、初期の曲ってなんか怖いよ~!と思いました、が、が。
この曲は私の知っているエレカシライブでは大体セトリに入っているので、おそらく宮本さんやメンバーの思い入れが非常に強い曲なんでしょうね。
しかし不思議なもので、初めはこの曲に違和感しかなかったのが、何度も聴いていくとだんだんクセになるというか、逆に聴かないと物足りなくなりました。何なら家で一人口ずさむ♪
そんな中での、満を持しての(笑)この曲の演奏前、いつになく宮本さんが熱く、そして何故かやさしく語り出しました。
記憶では「みんなの気持ちに寄り添うバラードです」「震えてください、共鳴してください!」「ハートを蕩けさせる(溶かせる?)曲です」(詳細な文言は各会場で異なりますが、大体そういうニュアンスと捉えてください^_^;)と紹介されて、会場も「あれ?何の曲だろう?」「関東公演からセトリが変わったの?」という空気が一瞬流れました(気がします)。
でもこの曲のイントロ(アコースティックギター)でズコッ(笑)。
しかし歌い出しはいつものガナるような感じではなく、とてもソフト&繊細で女性っぽい発声で、バラードを意識した歌い方。
もちろん途中からはいつもの「宮本節」に変わっていくのですが、熱量がいつも以上に凄味があって思わずリズムに合わせて体が動いてしまう(そんな曲だったっけ?!)。
特に、大阪最終日の「珍奇男」は、終盤には高笑いのようなパフォーマンスまで入ってきて、狂気の極みでした。←ショートミュージカルを観てしまったような気になりましたよ(; ・`д・´)!
ところで、この曲はバラードじゃなくてどちらかというとブルースでは?と思いますが、ここで違いを論じるのは野暮なことなのでしょうね。
この曲を書かれた頃のエレカシの状況って、商業的な意味では順調ではなかったと思うのですが、30年以上を経てこんなに進化(深化?)することを想像できたのでしょうか?
曲自体が勝手にそうなることはまずないので、ずっとエレカシを応援してきたエビバデ(ファン)の方々の思いもあるだろうし、何より宮本さんたちが自分たちのやってきたことを信じてやり続けたからこその「今ここ」なんだろうな、と思ったり。
定番のヒット曲ももちろん良いですが、こうやって時間をかけて成熟していく曲をもっとたくさん聴いていきたいですね。
金原さんとの「リッスントゥーザミュージック…」対決
さて、私の好きなエレカシの曲の一つが「リッスントゥーザミュージック」。
↓沼初期に書いた記事
若い二人の恋が終わっていくラブソング(実体験ぽく聴こえて、どこか生々しさもある)で、いろいろなライブアクトを聴き比べるのもなかなかいいのですが、このツアーでも見せ場の一つになっていたと思います。
この曲では、金原ストリングスの金原千恵子さん(小田和正さんのライブでもサポートメンバーで参加)とチェロの笠原あやのさんがステージ前に出て来て、宮本さん達と掛け合うように演奏されますが、特に金原さんのバイオリン演奏が鬼気迫る勢いなのです。
バイオリンのイメージは一般的に優雅で、演奏に深みや厚みをもたらすインスト楽器(歌で言うとコーラスに似ているのかな?)と思っていましたが、ライブでの金原さんの演奏は、まるでバンドエレキギターのような激しさというか、ロックのグルーブ感があるのです。
宮本さんのボーカル&ギターが激しく切ないのは当たり前として、そこに挑んでくる金原さん、見た目はエレガントなのにとても男前に感じます。
ノースリーブのドレスで演奏されるので、弓を動かす際に肩から二の腕のラインがこれまたカッコいい!(ライブ写真や映像でその様子がわかります)。
で、今回の公演でもそれぞれの会場ですごいものを拝見できました。
歌詞も切ないけれど、宮本さんの歌詞にはない感情たっぷりの咆哮&フェイクに対して、金原さんが演奏で応戦。
金原さんの演奏は、まるで歌に出てくる女性側の気持ちを表現しているようです。
この歌の歌詞に、
君が僕の事見つめる目には
ひとつの噓さえも決してなかったのに
とあるのですが、この歌の中の彼女は、とても意志の強い人なのかなと思ったのですよね。
彼女も二人の別れ時を意識しているけれど、それでも彼のことをずっと見守ってくれそうな母性愛というか。
余談ですが、宮本さんはソロで「木綿のハンカチーフ」をカバーされています。
この歌は都会に出た「僕」と地元にいる「私」との往復書簡のような構成の詩で、男女のすれ違い~別れを見事に表現していますよね。メロディ自体が暗くないので余計切ない…
私が思うに、この「木綿…」の彼女は相手に対して恨みつらみを言うこともなくすっと身を引き(「ハンカチください」とは言うけど)、堅実で誠実な男性にすぐ出会って新しい恋をしているのではないかと。
そういうある種のたくましさを「リッスン…」の彼女にも感じるのですよね。
彼女を振った男性の方が、意外と実は女々しいのだろうか?!
…おっと、ライブの感想からかなり外れてしまいましたが、とにかく歌にとどまらない世界観を毎回この曲からは感じされられますし、これからもどんどん進化するであろう「リッスン…」を聴きたいと思いました。
↓金原さんと笠原さんのYouTube、エレカシのことも話されていました。
ライブでは他の曲も熱量が高くて、どの公演でも何度も浴びては頭をガツンとやられるような思いでした。
だからライブが終わった後の疲労感も同時にありまして…(笑)。
↓ここからは手抜きです(^_^;)記事引用させてもらいます。
・名古屋公演
・大阪公演
個人的見解ですが、名古屋公演(残念ながらチケット完売ではなかったとのことでしたが)は観客のノリが想像以上に良かったです。
ガイシホールは会場サイズが程よく、音も聴きやすかったです。1日目はスタンド席でしたが割と見やすく、2日目は念願のアリーナ席(但し花道からは結構離れている)。
一緒に行ったエビバデ友人たちとは、各々チケットを取っていたので、会場内では久々のぼっち参戦でしたが、気持ちの上ではもう一人じゃないと思っているので寂しくなかったです(笑)。
特に2日目は全公演中で一番会場の一体感があったように感じました。
エレファントカシマシの名古屋日本ガイシホール公演、さらに凄くなっていた (2023/04/02) 山崎洋一郎の「総編集長日記」 |音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
ツアーファイナルとなった大阪公演は、大阪城ホールが2日間ともソールドアウト+立ち見席の人で満杯、私たちも2階の後方の天空席でしたが、ステージ全体が見渡せたのでこれはこれで良しとします。もちろん花道近くの席だとなお良しですが^_^;
大阪と言えばおなじみの曲とも言える「四月の風」の一節を歌ってくださるオマケもありましたが、ここで特筆しておくことは1日目の本編(3部制)が終わったあとのアンコール曲。
ツアーセトリでのアンコールは全て「待つ男」で、この曲を締めにするのがエレカシライブの様式美のようなものかと個人的には思っているのですが、その日だけは宮本さんが一人でステージに登場、ギター弾き語りで「涙」を歌われました。
私はまだエレカシの曲を全部覚えていないので、初めは「何の曲?」と思いましたが、歌詞の内容からブレイク前のしんどい時期に書かれた思い入れのある曲だろうなと思って聴いていました。
↓MCでも「東京の空」というワードが出てきましたが、このアルバム(東京の空)でいったんレコード会社の契約が打ち切られたので、思い入れがあるのは当然ですよね
この曲の終盤から宮本さんが涙声になって、「グスッ」という音がマイクを通してはっきり聞こえました。
おそらくいろいろな思いが走馬灯のように駆け巡ったのだと思います。
歌い終わった後に、涙声でバンドメンバー紹介をされてた後、「ヴォーカルは宮本でした」と自己紹介されていました。
なお、2日目(このツアーのファイナル)では宮本さんは泣くことはなく(感極まる瞬間はあったと思われますが)、アンコールは他の公演と同様「待つ男」の1曲でびしっと決められて、一旦退場されたのちツアーメンバー10人で再び登場、ストーンズ風挨拶で締め。
宮本さんたちのやり切った!という感じの笑顔がまぶしかったです( *´艸`)。
それにしてもデビューから35年…自分に置き換えると大学卒→社会に出て今で30年なので、それよりまだ5年も長いっていろいろやっぱりすごくないですか?!
私の場合、長年勤めていた会社は25年弱で辞めたので、同じメンバーで35年(実際はアマチュア時代を入れたら40年レベル)続けることに対し、素直に尊敬します。
スタッフや関わってきた方々も当然すごいですよね、そしてずっと応援しているファン(エビバデさん)たちも嬉しいだろうな…私はまだまだ新参だけど、このタイミングに間に合って本当に良かったです。
★その他の自分メモ★
【名古屋】
当初は2日目だけ参戦予定でしたが、チケットが完売していないとの情報を得て、やっぱり行きたいと思って購入、名古屋のカプセルホテルに宿泊(地元の友人が急遽初日参加することになり、同じホテルで宿泊)。
↓カプセルホテルって進化しているのですね~遅い時間のチェックインでも安心、チェックアウトも遅めで、ホテル内で意外とゆっくり過ごせました。
そのホテルでエレベーターを待っていたら、大阪から参戦されていた先輩エビバデさんがお声掛けてくださった。
その先輩エビバデさんも2日目も参戦とのことで、会場入りする前に金山駅近くのカフェでまた落ち合う約束をする。
2日目お昼、昨日からご一緒している関東エビバデさんと一緒に熱田神宮にお参り&きしめんを食べる。
熱田神宮は想像よりも規模が大きくでびっくり(伊勢神宮に雰囲気が似ていると思いました)。
参拝後、「宮きしめん」にGO!ここは実は小田和正さんもお気に入りのきしめん店で、熱田神宮に立ち寄るとここできしめんを食べるらしいという情報は聞いていて、私もそれにあやかりたくて(笑)。
偶然ですが、きしめんの具のかまぼこには「宮」の文字が。
その後金山駅に戻って、近所のコメダ珈琲でエビバデメンバーと待ち合わせ、先輩エビバデさんから過去のエピソード等を教えてもらって盛り上がり&揃って会場入り。
↓グッズ売場に野ざらし状態だった宮本さんサイズのスーツ。抽選販売エントリーしてやっぱり取り下げた思い出(笑)
なお、日本ガイシホールは昔「レインボーホール」の名称で、こけら落とし公演はなんと「オフコース」だったことをWikipediaで知りました。
帝人名古屋工場の跡地に建設され、1987年(昭和62年)7月19日に開館した。総合体育館はアマチュア・プロスポーツだけでなく、国内外の著名アーティストによるコンサート(コンサートのこけら落としはオフコース)、商品展示会などの見本市などが開催される日本ガイシホール(旧:レインボーホール)を始め、各種スポーツ向けの競技場、競技用プール、飛び込み台を有する日本ガイシアリーナ(旧:レインボープール。冬季はアイスアリーナとしてスケートリンクに転換)、温水プール(25m、50m)、弓道場などの施設があり、これらを総称する施設全体の名称である。年間170万人(うちホールは90万人。いずれも平成17年度実績)の利用者がある。Wikipediaより引用
↓名古屋飯、ちょっとだけど楽しめました〜。往復は特急ひのとり(前から乗ってみたかった!)。
【大阪】
2日間とも名古屋で一緒だった関東エビバデさんと関西チーム(当方2名)の計3人で並び席で参戦。
1年前は宮本さんソロではずっとぼっち参戦だったので、一緒に喜びを分かち合えるのが本当に嬉しいなぁ(*'▽')!
1日目は、私の大学時代の友人夫婦もライブ参戦、実は彼らの方が昔からエレカシファンだったけれど、今では私の方がディープなファンだと思う(笑)。
そうそう、名古屋で知り合いとなった先輩エビバデさんともご挨拶(先方もエビバデさんグループで参戦)。
2日目は先述の3人で大阪城ホールそばにあるお好み焼き屋でランチ。
大阪は両日とも天気が良かった(あ、名古屋もそうか^_^;)。
ライブの内容は濃いのにその時間はあっという間に過ぎていき、またすぐにライブに行きたくなってしまう欲張りな自分になってしまったなあ…。
ということで、あっという間にアリーナツアーが終わってしまいましたが、そう遠くない時期にまたライブや関連情報が入ってくると思うと、普段の仕事も頑張ろうぜ~♪となりますね。
とりあえずは5/13(土)のWOWOWでのライブオンエアを楽しみに待ちます( *´艸`)!