溜め込む人・捨てる人
兄一家が帰省した時のこと。
今度姪っ子が8ヶ月限定で元兄の部屋にステイすることになったので、兄に残っていた学生時代の写真や思い出の品を持って帰ってもらおうとしました。
兄は捨てない系(嫁は捨てる系)で、この時も「俺はなんでも取っておく方やし…」などど言っておりました。
すると母も「私もやで〜」と乗っかってきました。
ふと、死んだ父のことを思い出し、彼はどうだったけ?と振り返りましたが…母が時間をかけて荷物を処分したので、今は父の形見のようなものはほぼなくなりました。
私も父からもらったお土産のうち、最後まで残った札入れを昨年売ってしまいました。
ま、血を受け継いでいるので^_^;モノはなくてもいいかなと思いました。
その父から兄がもらった本のうち、とある日本史全集を兄は持って帰ると言いました。
私にとってその全集は「もう古い汚れた本」の認識でした(だから処分する気満々)が、兄にとっては学生の頃に読んで感銘した本のようです。
でも持って帰っても果たして読むのかな?
なお、小学生の甥っ子は歴史に興味はないようで、今回もずーっと任天堂スイッチでゲームばっかりしてました。
この辺りは歴史好きの父&兄に全く似ず^_^;ま、それはそれでいいか。
自分が遺すモノは?
ここ数年、自分の人生仕舞いのことも考えるようになりましたが、具体的なことはまだやっていません。
かっこよく&きれいに遺影撮影してくれる写真スタジオないかな?とか、葬式もしなくていいしお墓には入らなくていいけど、その辺もどうしようとか、住んでいる家も最終どうしよう?とか。
今やっておく方がいいこともあれば、まだ方向性が決まっていないなら、とりあえず資金をどうするとかが先かな…なんてふわふわ考えるのです。
一生ものの話も何度となくブログでもしましたが、値のつくファッションアイテムなら自分の老後のために換金する方がいいのか、姪っ子たちに欲しいと言われたら渡すのか、こういうことも10年ぐらいしたら実行に移すかも(私も60歳、姪っ子たちも30歳前後になるし)。
それ以外の粗大ゴミとしてしか処分できないモノは残しにくいから、自分で判断がつく間にやろうかな。
ちょっと前まで、実家に価値観を見出せなく(自分が建てた家ではないから)、リフォームなどの「手」を入れることもないと思っていましたが、実際に住むことになってから家があることがとてもありがたいことだと痛感したので、なんでも捨てるとか言わない方がいいのかなとも思うようになりました。
私の実家=数代前からこの地で、当たり前だけどここは私だけのものではなく、兄にとってもルーツの場所。
彼は別の地に家を買って、おそらく生涯をそこで過ごすつもりのようですが、これもどうなるかわかりませんものね。別にそれが困ると言うことではなくて^_^;
自分だけで全て決断・実行できるわけではないことを、改めて考えたひとときでした。
ま、最低自分が買ったモノは自分で決着がつけられますから、ここはこれからも自由にやっちゃいます^_^
「捨てる贅沢」を知ったから
さて、ドミニック ・ローホーさんの最新著書「捨てる贅沢」を読みながらのお正月休みです。
書いてあることはもうわかっていることも多いのですが、ドミニックさんの文章はサラッと品が良い感じ(訳者が良いのもあるでしょうね)で、読むと気持ちが落ち着くのです。
この中に、行き過ぎたミニマリズムには眉をひそめる感じのことを書かれているのが新鮮だったのですが、片付けないといけないなと思っても実行に移していない方や、自分にとってちょうどいいシンプルライフを探求中の方には一読いただくと良いかもしれません。
↓私は本屋で買いましたが、もちろんAmazonにもありました^_^;
内容紹介
【もくじ】
第1章身軽に生きる
●自分の所有物の多さに気付く
●モノを多く持つことの苦しみ
●多く持つことは健康に害を及ぼす第2章「不安」が身軽になることを阻む
●お金を失うという不安
●貧しくなるのでは?という不安
●無駄遣いしたかも?という不安
●足りなくなるという不安
●空虚感に対する不安
●他人の視線を気にする不安
●変化することへの不安
●思い出の品を失うと後悔するかもという不安第3章「決断する」という技
●決断とは習得するもの
●決断を鈍らせるブレーキ
●優柔不断な人たちのために
●売る?寄付する?捨てる?
●自らのK点超えを恐れない第4章本物のシンプルライフとは
●溜め込み癖が招く危険
●モノを処分することがもたらしてくれるもの
●人生の捉え方が変わる
●執着から解き放たれたこころ
内容(「BOOK」データベースより)
でも、うちの兄はこういう本は読まないだろうな…そもそも見ていてもシンプルライフを目指していなさそうだし。
そういえばよく「あれがない・これはどこやった」という兄でしたが、今回もその類の言葉を発していましたから…お義姉さん、まだまだ家は片付かないかもね^ ^;
さて、今度ステイする姪っ子はどっちに似ているのでしょうか?!