今年の推し活第2弾
昨年(2023年)も、たくさんのコンサートに参戦しました。
ブログに書ききれていなかったのですが、11月27日・28日の2日間、東京国際フォーラムで行われた宮本浩次さんのカバーソング中心のコンサート「ロマンスの夜・有楽町」を入れると、その数19回(配信ライブ等を除く)。
何より、小田和正さんの2023年ツアー初日(福井)・最終日(横浜)と、エレファントカシマシ35周年ツアーの初日(横浜)・最終日(大阪)に参加できたことはとてもラッキーで。
自分が好きだな…と思うアーティスト達のライブを、できるだけ行ける時に参加しておきたい気持ちもあり(不謹慎ですが、自分もアーティスト達も歳を取っていきますからね)、今年も行きたいコンサートのチケットエントリーをちょこちょこしております。
↓2024年第1弾はこちら、東京へ!
ということで、今年2回目のライブ遠征の話です。
5月5日(日・祝)に、千葉県の内房総エリアで開催中の「百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」でのライブパフォーマンス「通底縁劇・通底縁劇『dawn song』」に行ってきました。
“通底縁劇・通底音劇”
通底という言葉は、アンドレ・ブルトンの『通底器』からヒントを得たもので、「つながるはずのないものがつながる、つながっている」ということをイメージしています。この通底という言葉には、歴史的な要因による戦争、自然災害による物理的な分断など、表面的には様々な分断が絶えないように見える現実に対して、本来、私たちは根底でつながりあえる(わかりあえる)のではないか? という想いを込めています。また、地理的な要因として、東京と内房総エリアはアクアラインで海の底で通底している、ということもあります。この通底を根底とした“通底縁劇・通底音劇”を表現する形として、4会場で小林武史プロデュースによる、それぞれ異なるスペシャルライブを開催します。そして、それぞれにコンサートタイトルがつけられています。4月6日に、富津公園ジャンボプールにて、アイナ・ジ・エンドをフィーチャーしたアートパフォーマンスライブ「不思議な愛な富津岬」、4月20日、21日には、クルックフィールズ(木更津市)で、櫻井和寿、スガ シカオを中心とした「super folklore(スーパーフォークロア)」、5月4日、5日は、君津市民文化ホールで宮本浩次を中心とした「dawn song(ドーンソング)」、5月12日には荻野目洋子、MOROHAをフィーチャーした「茶の間ユニバース」。上記のメインアーティストとともに、通常の音楽ライブとは異なる次元の様々なアート的表現が展開されていきます。
年初に石川県能登地方で起こった能登半島地震に対して、「通底」の思いで内房総エリアから、表現を通じて想いを伝えつつ、APバンクの協力も得て、支援を実施していきたいと考えています。
※上記は公式サイトより引用
このコンサートに宮本浩次さんが出演されるという告知があった際、とても嬉しかったのですが、会場の君津市民文化ホールのキャパが1200人と知ると、相当チケット当選のハードルが高いな…と思っておりました。
今回は地元の方々向けに優先してチケット販売が行われ、そのあとにファンクラブのエントリー&抽選→一般販売の流れですが、くじ運があまり良くない私は早くも諦めモードだったのです。
しかし、たまたま見かけたXで、今回の百年後芸術祭に合わせて展示されているアート作品を見て回るバスツアーに、コンサートチケットが付いているという情報を発見。
地元エビバデ推し友と相談して、彼女ががチケット確保してくれました。なお、5/4の公演についても何度も応募しましたが、撃沈しました^_^;
まず当日のAM11時に、木更津駅の百年後芸術祭のインフォメーションセンターに集合しなければいけないので、家が遠い私は高速バスで前日の夜に出発。
早朝に新宿バスタに到着して、時を置かず木更津駅行きの高速バス(アクアライン経由)に乗車。
何年か前、千葉に行くのにアクアラインの海ほたるで休憩したことがありましたが、もう訪れることはないだろう…と思っていたら、今回はルート上なので往復します(笑)。
渋滞等でバスの到着が遅れましたが、集合時間の11時まで3時間程あるので、まずは木更津駅の東側にあるレトロな喫茶店でモーニングセットを。
地元のお客様がこの時間はメインのようで、ゆったりとした時が流れていました。
でも、友人との待ち合わせまでここで粘るにはちょっと厳しいかな?ということで、周辺の店を探すことに。
本当はその近所にあるカフェに行きたかったのですが、営業時間前だったこともあり諦め、駅をはさんだ反対側(西側)にあるレオニダス(チョコ)のショップ併設カフェまで、散歩がてら周辺を歩きました。
かつては栄えていたであろう駅前周辺のお店はほとんどクローズしているようで、どことなく寂しく(デパートとも思われる大きい建物がありましたが、入居テナントがほばなさそうな感じでした)。
↓こんなところでレオニダスのチョコが食べられるなんて(*´ω`)
さて、チョコとコーヒーをいただいた後、また駅まで戻って待ち合わせ場所に行くと、既にツアーの参加者がたくさん集まっていました(定員45名だった模様)。
↓駅に隣接していたインフォメーションセンター(木更津駅に着いた時は早すぎて誰も居なかったけれど^_^;)
↓行程等はこちら
5/5(日)パフォーマンスツアー 通底縁劇・通底音劇「dawn song(ドーンソング)」
バスツアーに参加すること自体そうはないので(百貨店時代に、百貨店協会主催のアメリカ商業施設視察の時にバスに乗ってあちこち行って以来かも)、なんだか新鮮です。
アートにはあまり明るくないので、可愛いとかきれいとかぐらいの感想しか持てないところが辛いですが(笑)、アートを特別なものと思わないで、身近に触れられるような距離感で愛でるというのはなかなか素敵なことかもしれませんね。
こういう機会(バスツアー)がなかったら、おそらく人生で訪れることはなかったであろう場所や人にも出会えることも奇跡的なことです。
なお、このツアーで立ち寄った君津市の八重原公民館では、即興(15分)でその場所に立ち会った人たちも参加して物語を作り上げるパフォーマンス(アーティストさんが1枚の絵にしてくれる)を行っていました。
当然、ツアー客の面々が想定する登場人物は宮本さん(エレカシ)だったりするので、出来上がったお話はそういうことに(笑)。
私もストーリー作りに参加したので、なんだか感慨深いです。
↓出来上がったお話の絵。タイトルは「エレファンツ」( *´艸`)
余談ですが、君津市の産業は昔は海苔で、その後製鉄所が出来たので工業都市として栄えたそうです。
そうこうしているうちに、バスは最終目的地である君津市民文ホールへ到着、いよいよお待ちかねのコンサートです。
それまでお昼ごはん抜きだったので、始まる前に屋外の飲食スペースで軽く腹ごしらえしたのですが、その時に同じテーブルだった(一緒のバスツアーで参加されていた)お二人と宮本さん&エレカシ話で盛り上がりました(*´ω`)。
なお、飲食ブースの中に、午前中行けなかった木更津のカフェがあったのです。
せっかくなのでコーヒーをオーダーしましたが、これがとっても美味しかったのです(ケニアの豆だったかな?フルーティでした)。
木更津に行く用事がこのイベント後には多分ないと思うので、ここで飲めて良かったです(*´ω`)
コンサートレポ♪
前日のXでも、かなりのネタバレ投稿があったので、ある意味「予習」が出来ていましたが、実際に見聞きするのとは違って…またいろいろと自分の中で宮本さん像が更新されたものがありました。
演奏はこのフェスの総合プロデューサーでもある小林武さん(キーボード)、名越由紀夫さん(ギター)、玉田豊夢さん(ドラム)、須藤優さん(ベース)、ミニマルエンジン(チェロ:四家卯大さん、サックス:竹内理恵さん)、その他共演するのが落花生ズ(ヤマグチヒロコさん、加藤哉子さん)と、ダンサーの浅沼圭さんと、事前の情報ではわかりましたが、ダンサーや他の歌手との共演というのが「?!」でした(もしかしてミュージカル仕立て?とか^_^;)。
まず、コンサートの初めは印象的なコンテンポラリーダンスからスタート。
前衛的なダンスを目の当たりにすることがなかったので、この後のステージがどう展開するんだろう?!と思っていたら、落花生ズの美しくてかわいい歌声が(歌唱された2曲は知らない曲でした)。
それにしても、どういうコンサートになるんだろう???と期待が増します。
そして満を持したかのタイミングで暗転した状態から…宮本さんの姿が。
なんと「赤いスイートピー」はアカペラで始まりました。←ネタバレで知っているのに「そう来たか~」と^_^;
約半年ぶりに見た宮本さんは相変わらず細くて、でも細いなりに筋肉はちゃんと付いていると思われ(歌う時のスクワット体勢がこれまた美しい…)、髪の毛は前髪が長め&ふさふさセミロング、うっすらヒゲ次でした。
今回は前から11列目のセンター付近の席だったので、表情や歌っている姿勢等が肉眼で思った以上にはっきり見えました。
そうそう、前にカバーソングのことをブログに書いたことがありましたが…
今回は地元のお客様(おそらく濃いファンではないと思います)もそれなりの数で来場されていると思われますから、懐かしめの歌謡曲を媒介にすれば世代を超えた人々がスムーズに繋がることができるのでしょうね。
その役割を宮本さんに託すなんて…小林さんったらなかなかの策士ですね!
今回のセトリやライブ感想については、これからいろいろな方がUPされると思うので、ここでは自分の印象に残ったものについてログします。
記憶違い等があろうかと思いますので、個人の感想&参考ということで~
・夜明けのスキャット
落花生ズがまず歌い始めて、宮本さんがスキャット部分をハモるという贅沢さ。
宮本さんのスキャットやハモりでの高音美声を堪能できる曲として、これからも機会があれば是非歌って欲しいと思いました。
2番は宮本さん歌唱でしたが、ここのメロディを男性の声で聴くのがとても新鮮(由紀さおりさんの声のイメージが強いから)。
なお、このライブでは既カバーの平山みきさんの「愛の戯れ」も歌われていましたが、おしゃれな昭和歌謡曲の空気感がとても良いなぁと。
昭和歌謡って、どことなく古臭いとかジメっとした感じが多い気がしていましたが、今改めて聴くと、意外とドライでクールだったり、新しさを感じたり。
原曲を歌う由紀さおりさんは「ドリフの大爆笑」等のコントでのお局様のイメージが強かったのですが、実は若い頃からすごい歌手なんですよね。
↓これも改めて聴いて、おしゃれな曲だと再確認。声が美しい~♪
・東京ブギウギ
これも初めは落花生ズが歌って盛り上がっているところに、途中から宮本さんが入って更にドーン!という感じに。
この手の曲は、宮本さんのパフォーマンスとの親和性が高い曲だと思います。
実在の笠置シヅ子さんって宮本さん味があるなぁ(笠置さんの方が先なのですが^_^;)と前から思っていましたが、今回確信しました。
二人とも体の動きは振付ではなくて歌(声)の一部みたいな感じなんですよね。←言ってることわかりますか^_^;?
歌っている宮本さん達もすごいけれど、戦後の混乱期(1948年だから76年前!)にこんなに明るい歌を作った服部良一さん(作曲)と笠置さんのゴールデンコンビっぷりに改めて脱帽。
朝ドラの「ブギウギ」の記憶も新しいということもありますが、強い歌は永遠に力を持つのだなと感じました。
・ロマンス
数多くのライブでセトリに入っていることが多いので、改めて言及する曲ではないのですが、この曲がトリガーになって会場が総立ちになるのがお約束になっているのが大好きなんです(「あなたお願いよ 席を立たないで♪」の歌詞との対比がおもろい)。
個人的には岩崎宏美さんのロマンスが元々好きだったので、これを宮本さんの声で聴いた時は「ええっ、ナニコレ?!」とぶっ飛びました(乙女の純真さが狂気に代わっちゃった感)。
でも、今ではこのロックテイストなロマンスが自分の中でデフォになっているし、おそらく新規のお客様も思わず反応しちゃう秀逸な曲だと思います。
お約束的にステージの左右の花道に来る宮本さんの動きを目で追いかけるのも見どころの一つなのですが、今回は席が割と前の方だったので、宮本さんの姿を思った以上にはっきり確認できました。
感想は…カッコよかった(すみません、語彙力無)&スポットライトが追い付かなくて、花道の先に来ていたのに暗いままのが妙にツボでした(笑)。
・ファイト!
この曲は落花生ズだけで歌い切っていました。
冒頭のちょっと重い話気味のナレーションに合わせて踊るダンサーのパフォーマンスが切なさもあり、歌詞も胸がギュッとなる内容なのに、彼女たちの歌声がピュアでスーッと心に染み入ります。
中島みゆきさんの歌の中でもとても難しい方に入ると思いますが、説得力のある歌唱に心を掴まれたような気がしました。
この曲を宮本さんが歌ったらどうなるんだろう?ってちょっと気になりますが、あえて女性ボーカルのみで良かったと思います。
この歌の前の曲がみゆきさんの「化粧」で、「ファイト!」の後がユーミンの「翳りゆく部屋」というのもなんだかすごい曲順。
・花~すべての人の心に花を
これを宮本さんが歌うとは想像だにしなかったですね…でも、聴くととてもしっくりきました。
改めて歌詞を読むと、とてもシンプルなのに生命力を感じるのはこのメロディのなせる業なのでしょうか。
演歌ともちょっと違う独特の節回しがあるのが沖縄の曲の特徴かと思いますが、宮本さんはすんなり自分の歌にされていたように感じました(練習はたくさんされたと思いますが)。
こういう男性っぽい方が強めに出る歌を、もっと聴きたくなりました。
もちろん、女性の歌を宮本さんが歌うそのギャップが好きなのですが。
それにしても、宮本さんは歌うための声の種類をいっぱい持っているなあと感心してしまいます。
カバーはお腹いっぱい、という意見もあろうかと思いますが、私はもっといろいろ宮本さんの声で聴いてみたいです。ご本人がどう思っているのかは?ですが^_^;
そうだ、小林さんのキラキラ希望感を感じさせるアレンジもこの歌が何だかいいな!と思うポイントかと。
・ザ・ピーナッツのカバー(「恋のバカンス」「恋のフーガ」「情熱の花」)
出演者の落花生ズはその名の通り「ザ・ピーナッツ」のカバーをされていますが、ネット等での情報があまりなく^_^;多分双子ではないと思います。
しかし、その「中の人たち」は歌が上手いというか、声がスッと心に届いてくるタイプなのかなと感じました。
自分はザ・ピーナッツ世代ではないので、曲名と歌がごっちゃになりがちですが、懐メロ特集を幼い頃にTVでよく見ていたので結構知っているのです。
改めて原曲を聴き直すと…ザ・ピーナッツっておしゃれだな、結構。
録音の感じや歌唱法(発声)は懐メロ感があるのですが、編曲とかはかなりジャズな感じで、当時の歌謡界では非常にセンセーショナルだったでしょうね。
今回は宮本さんも一緒に歌っていた曲(恋のフーガだったかな?)もあって、それもまた楽しく新鮮でした。
※このコンサートとは関係ないですが、個人的には、ピンキーとキラーズの「恋の季節」を宮本さんにカバーしてもらいたいです(声と曲調が絶対宮本さんに合うと思うので)。
今回のコンサートのテーマソングともいえる「夜明けのうた(←つまりはdawn song)」がラスト曲で、その後アンコール曲を入れて約2時間で、全員合わせると20曲超えと非常に煮詰まったコンサートでした。
最後のメンバー紹介はコバタケさんがメモ見ながらやっていたのがちょっと笑えました。
このコンサートを企画した時に、宮本さんにすぐ相談した的な(声掛けた、というニュアンスかな?)エピソードを話されて、今は宮本さんとの関係がすごくいい感じなんだろうなと推測。
そして宮本さん達が4月から新しく会社を興して自前で運営していくタイミングでのこのコンサート、後々大きな意味を持つのかもしれません。
あ~こういう企画のフェス、西日本方面でも開催してほしいなぁ。
それからエンディングのメンバー紹介の際、宮本さんが自分の名前を呼ばれるのを待っている様子が少年っぽくって、もうすぐ58歳の男性に失礼かもしれませんが可愛らしさが勝っていました(笑)。ちょいちょい出てくるニコッとした笑顔やお手振りの様子にorz
いやあ、ちゃんと1曲ずつ振り返りたいけれど、安定の記憶飛びで(笑)。
前日(5/4)での公演では、声がかすれていた/高速ローリングしていた/ラスト曲(アンコール前の)で泣いて歌えていなかった/歌詞飛びがあった&歌い直した等ハプニングが多かったようで、それはそれでファンとしては観たい&聴きたいシーン満載の回だと思いつつ。
2日目(5/5の方)は、声も終始よく出ていて、とてもスムーズに進行されていたのではないのかな、と思います。
でも、何かしらの方法で両日の様子を収めたコンテンツを観たい(保存したい)のがファン心理でもありますが^_^;
会場が小さい分、臨場感があったのはラッキーで、勝手ながら地元のそれ程宮本さんのファンでもなかった方が、このコンサートが素敵な体験になったら…関係ない私も嬉しいな、なんて思います。
あ、これは私の個人的な反省ですが、コンサートの途中からトイレに行きたくて(小の方…(*´ω`))どのタイミングでさっと行くか迷っていました。
帰りのバスに乗る時間を考慮すると、アンコール前のわずかな時間しかないと思いつつ、宮本さんのコンサートってインターバルが短いからな…と数十秒迷っていました。
でもやっぱり行っとこう!と決心して一旦離席しました。
案の定、戻る途中に廊下から歌声が聴こえてきて( ゚д゚)ハッ!慌てて席に戻りましたが、アンコール曲「冬の花」の1番の途中まで見そびれました^_^;ま、仕方ないorz
でも廊下から漏れ聞こえる宮本さんの歌声も何か良かったのですよね(笑)。
できるだけ水分を控えていたつもりでしたが、会場入りまでにコーヒーを飲んじゃったから…美味しかったからどれは良いとして^_^;これからは気をつけよう。
さあ、GWも明けたし、日常に戻りますか…そしてまた稼いで次の推し活につなげます( *´艸`)♫